垂直離着陸機 Pogo
 

私はずいぶん前から、VTOL機(垂直離着陸機)を作ってみたいと思っていました。
最近では小型電動機でホバリングやトルクロールが出来るのは、ごく普通の事になりましたので、
テールで自立できるデザインにすれば、それほど苦労無く垂直離着陸が出来るはずです。

その昔、色々な国で実験されていたテールシッターには、色々なデザインの機体がありましたが、
その中でも最も垂直離着陸の成功率が高いであろうと思われるPogoを選ぶことにしました。

この機体を知らない方のために・・・ 「Pogo」はこんな機体です。
http://jpcolliat.free.fr/xfv1/xfv1-1.htm

実機の動画
http://www.youtube.com/results?search_query=XFY-1+Pogo&search_type=&aq=f

製作には実機の三面図を、そのまま使わせていただきました。

図面を拡大コピーして材料を切り出しました。

補強のために切込みを入れます。

ヒノキの補強材を接着します。
中心部分は5mmX5mm、その他は5mmX1mmです。

要所要所にハサミで切った0.5mm航空ベニヤを貼り付けて補強しました。

翼端で重量を支えなければならないので、先端まで補強が必要です。

 

十字に組み合わせて接着。

航空ベニヤを差し入れて接着し、左右の補強を連結します。

 

マウントは航空ベニヤを組み合わせてエポキシで接着しました。

エアクラフトVLモーターを取り付けてみました。

動翼のホーンは補強も兼ねて、このような形にしました。

リンケージの様子。

受信機をガムテープで貼り付けました。
かなり重心が前のようですが、とりあえずこの状態で
テスト飛行をしてみることにしましょう。



室内で浮かせてみる

まず、室内で少しホバリングさせてみることにしました。
こういう場合に通常のデザインの機体は、
尾翼の保護のため必ずハンドキャッチでしなければなりませんが、
この機体は初めから上を向いていますし、
床に接触しても尾翼を壊す心配がありませんので、気が楽です。

     

なかなか良い感じでホバリングします。
機体が小さめなので少し忙しいですが、操縦性自体は悪くありません。
次は外で飛ばしてみましょう。



外でのテスト飛行

このような実験機の場合は、どこに墜落するか分からないので、
いつものように、柔らかい草が一面に生えている牧草地でテスト飛行を行いました。

プロペラを回し、斜め上を向けて軽く投げてみました。
おおっ、ちゃんと飛んでます。  o(^-^)o

大きな垂直尾翼が下にも出ているので、飛んでいる姿は非常にユニークです。

水平飛行でもかなりのエレベーターアップが必要です。
やはり重心が前過ぎるようですね。

  

機首を切り、軽いミキホビーのCDモーターに交換しました。
これで重心もバッチリです。
重心位置は、コックピットの少し後ろになる位がいいようです。



カラーリング

マジックペンでパネルラインを描き、ミラクルシートでお化粧しました。

機首と垂直尾翼の黒い塗装は、ホームセンターで買った水性のペンキです。
水性の弾性塗料と言う塗料もあるらしいので、そちらの方がより長持ちするかもしれません。

着陸に失敗した場合、
主翼後縁のヒノキが中央付近で折れることがあったので、
張り線を施しました。

航空ベニヤ製のモーターマウントはすぐに壊れたので、
0.8mmPP板を曲げて作り直しました。

受信機やスピコン、バッテリーはマジックテープで止めています。

  

カラーリング後のテスト飛行。  なかなかカッコいいですね。

  


着陸時の問題点

離陸はスロットルを上げるだけなので、とても簡単ですが、
着陸は非常に慎重な操舵が必要です。 
今の状態では、10回に1回位しか成功しません。

   

対地速度を完全にゼロにして着陸しないと、地面に引っかかってコテッと倒れます。
ですから、少しでも風がある時には着陸できません。

実機のお尻にキャスターのような車輪が付いているわけが
やっと分かりました・・・。 (^_^;)


キャスターの取り付け

  

丸く切った0.8mm航空ベニヤと
プラスチックパイプを使ってキャスターを作りました。

軸は0.8mmピアノ線。
縦に接着したノイズレスチューブに下から刺して、
上部に抜け留めとしてビーズを接着しています。

やはりこれは効果抜群です! 着陸が大変楽になりました。

あと、地面に置いた状態で、クルクル(ピルエット?)する動きもコミカルで面白いですし、
驚いたことにタキシングもある程度コントロール出来ます!
これはまったく予想外・・・。 d(^0^;)


完成!

 

垂直に離陸、水平飛行、垂直に着陸、
それに、タキシング、地上ピルエット、さらにカニ歩きまでこなす(笑)
大変ユニークな飛行機です。

  
表面                         裏面

この機体は表と裏のカラーリングが同じなので、非常に判りにくいですね。(^_^;)

スペック

全長 
全幅 
全備重量
翼型
機体構造
パワーユニット
プロペラ
コントローラー 
バッテリー
材料費
660mm
600mm
 201g
板翼
EPE(発泡ポリエチレン)+ヒノキ棒
ミキホビーブラシレス
GWS 9050(DD)
Phoenix-10
リポ360〜880mAh 2セル
約1500円?(モーターなどメカ含まず)

        

タキシング時の操縦方法は独特です。
エレベーターで前進、後退。 ラダーで横移動。
エルロンで方向転換です。

表をこちらに向けて、ギリギリ浮かない程度にスロットルを上げて、
エレベーターアップで腹の方向にタキシングさせるのですが、
少しでも空中に浮かぶと、当然エレベーターアップはタキシングとは逆に作用し、
機体は急にこちらに向かってきます。 
地上と空中で舵が逆になる特性はラダーも同じです。

もちろん機体が水平飛行を始めると、通常の飛行機の操縦方法となりますから、
パイロットは通常飛行、ホバリング、タキシングと、
3つの異なる操縦方法をマスターする必要があります。
でもこれを操縦するのはとても楽しいです。ギャラリーにもウケますしね。 (笑)

非常に簡単な構造ですから、是非皆さんも作ってみてくださいね。
操縦を楽にするために、私の機体よりも一回り大きく製作ことをお勧めします。


    
★ フライトビデオ 
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RC-TV

http://www.youtube.com/watch?v=ojg3fhCB9Kg
今まで見たことが無い大変面白い機動をする機体です。

ちなみに、タキシングはかなり笑えます。

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RC-TV

 

 

RC Groupsにも紹介しました。
http://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?t=360980

   2005/4/3


 
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