水上ぷちトレーナー (EPP水上機)
   
ぷちトレーナーを水上機にするため、フロートを作ってみました。

このフロートは、MORIDEL Worldさんのサイトにある図面を
参考にさせていただきました。


MORIDEL World

素晴らしい設計のフロートですね。 どうもありがとうございました。

 
  
フロート試作

フロートは発泡スチロールのブロックから
バンドソー(糸ノコのような物)で切り出したあと、紙やすりで形を整えて作りました。

そのままでは何かに当たったときにスチロールが欠けてきそうなので、
全面にクリアーテープを貼って補強しました。

重さは左右合わせて9.1gです。

フロント側のピアノ線は、純正の脚そのままです。

リヤ側のピアノ線は新たに作り、グラステープで胴体に留めました。

フロートの取り付けも、グラステープで上から留めただけです。
左右フロートの連結は1mmカーボンロッド。
ピアノ線とカーボンロッドも、グラステープを巻いて留めてあります。

水の抵抗を少なくしたかったので、出来るだけフロートの幅を狭くしてみました。
容積が不足するかも知れないので、その分高さを少し増してみました。

完成!

ぷちトレーナーと、このフロートはとてもよく似合いますね。
機首のデザインと統一感があるため、なかなかカッコいいと思います。 o(^-^)o


水上ぷちトレーナーのテスト

さて、いよいよ水の上でのテストです。
近所に水たまりがありましたので、とりあえず浮かべてみることにしました。

この場所は、雨が多いときにだけ出現する川原の水たまりで、
一番深いところでも膝ぐらいの深さです。
川が増水した時に取り残されたと思われる小さな魚も
足元を泳いでいて、本当に気持ちのいい所です。

水上機を飛ばせるような大きさではありませんが、
水上の姿勢と、プレーニング(水上スキー状態)に入るかどうかのテストは出来るでしょう。

浮かべてみると、いい感じの姿勢で浮いています。

少しプロペラを回し、ゆっくり走らせてみます。

ボートのようにターンを繰り返してみます。
ぷちトレーナーは、プロペラが垂直尾翼の直前にあるため非常に小回りが利き、
水中舵が無くても水上での取り回しは簡単です。

さて、プレーニングに入るでしょうか・・・。
スロットル全開!
びーーーーーー
あれ?
びーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・
うーんーーー。(^_^;)

何度やってもプレーニングに入りません・・・。
50XCの推力では無理なのか?
いや、以前作ったリトルフィオは50XCでもなんとか離水したしなぁー。(ーoー?)



フロートの改良

どうも細めのフロートにしたのが失敗だったようで、
フルスロットルでも機体を水面まで持ち上げることが出来ず、プレーニングに入らないようです。
そこで、1mmスチレンペーパーを貼り付けて、底面の面積を2倍に増やしました。

早速テストしたところ効果は絶大で、2〜3秒で綺麗なプレーニングに入り、
機体はそのままあっさりと離水していきました! o(^-^)o喜

   

ぷちトレーナーはもともと大きめの尾翼を持っているため、
フロートを付けていても飛行中の操縦安定性は特に問題ないようです。

水たまりの上を旋回したのち、スムーズな着水に成功!

あれ、この程度の水たまりでも遊べるじゃん。  これ、最高です!(笑)
上手に操縦すれば、離水の後に水たまりからはみ出さずに飛行して、
着水も出来ると思います。

どうやら推力に余裕が無くてプレーニングまで行かない機体は、
フロート底の面積を思い切り広くすると成功するみたいですね。

たとえるならば、翼の面積を増やして翼面加重を軽くすると、
推力があまり無くても良く飛ぶようになる感じに似ています。


フロート試作2

底面の板を廃止するため、1.5倍程度の幅広のフロートを作ってみました。
その分、高さは抑えてあります。

早速プレーニングに入るか試しましたが、残念ながらまだ幅が足りないようで、
やはり面積拡大用のプラ板は必要でした。

作り直すことも考えましたが、これ以上フロートを幅広にすると
子供が大人の靴を履いているように見えてかっこ悪いので、(笑)
これでぷちトレーナー用のフロートは完成とします。

この機体の場合、ステップ位置は重心よりも5mmほど前の方が良いようです。
ステップを後ろぎみにすると、水面から離れる時に
少し張り付くような感じが残りますね。

表面張力の影響かもしれません。
そうだとすると、超軽量機ならではの現象ですね。

水上ぷちトレーナーで遊ぶ時の注意として、尾翼が著しく濡れると
重心が20mmも後退して操縦性が非常に悪くなりますので、
水が跳ねないように丁寧な着水を心がける必要があります。

機体が非常に軽いため、波しぶきがほとんど立たないので、
防水はそれほど神経質にならなくても良いようです。
また大きな上反角のせいで、ひっくり返ってもモーターが水に浸かる心配がありません。
ただ前転した場合は、機首のバッテリーは水に浸かってしまうと思います。

フロートの取り付けは、もちろんグラステープで貼り付けただけ。(笑)
いつでも陸上機になります。



図面


ぷちトレーナー用フロートの図面はこちら>>>

このフロートは200g以下の機体ならば色々転用できると思います。
もしフルスロットルでもプレーニングに入らない場合は、
とりあえずプラ板などで面積を2倍にしてみて、上手く離水したら
少しずつハサミで切って大きさを微調整すると良いと思います。

スタート後、水面に持ち上げるまでが最大の難所なので、
フロートの前部分はなるべく面積があった方がいいです。

機体がとても軽いので、フロート容積はそれほど必要ありません。
ステップ位置は、重心近くにあればOKです。
ぷちトレーナーの場合は、少々ずれていても
それほど大きな問題にはならないでしょう。


相模川で飛ばした時の写真

いつも飛ばしている水たまりと違い、とても広いので、
どこまでも続く広大な滑走路のようです。  どこにでも降りられます。

  

風がある時の水上ぷちトレーナーは、
風上に向かって離水しようとすると、すぐに舞い上がってしまいますし、
着水はほとんどホバリング状態でその場でポチャッと降りますので、
全然面白くありません。(^_^;)

ですから、フィールドが広い場合は風下に向かって離着水することをお勧めします。
実機感のある長いプレーニングとともに、水面に描かれる真っ直ぐな引き波を楽めます。

舞い上がった後、早歩き程度の速度で
目の前をローパスさせるのも良い雰囲気ですね。

880mAhのリポなので、フロートが付いていても
30分以上は飛んでいると思われます。


鴨と遊ぶ・・・(笑)

今日も、いつもの水たまりで水上ぷちトレーナーで遊びました。

ゆっくりタキシングして遊んでいると、
どこにいたのか、茂みの中から鴨が泳いで近づいてきました。

私は驚かせないように気をつけながら、しばらく一緒にタキシングして楽しみました。
どうやら彼は、ぷちトレーナーが危害を加えないのが分かったようで、
時々水中に首を入れて餌を探したりしていました。

私はそれから何度も、ぷちトレーナーで離着水をして遊んでいましたが、
彼は相変わらず逃げるでもなく、その辺をゆっくり泳ぎ水中の餌を見つけたりしています。

それは、なんとも不思議で心が癒される体験でした。

野生の鴨がぜんぜん逃げなかったのは驚きましたが、
ぷちトレーナーは、人間だけではなく動物たちにも
プレッシャーを与えない機体のようですね。(笑)


そして鴨くんと友達に・・・!?

 
  
今日も鴨くんと一緒に遊びました。
どうやら、私たちは友達になれたようです。

こんなことは、水上ぷちトレーナーだけの
特権かもしれませんね。o(^-^)o


★ ビデオ 
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RC-TV


いつも一緒に遊ぶ鴨くんが友情出演!
これは、今までの最高傑作のビデオかもしれません。(笑)

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RC-TV

 

 

NEW!
★ 森崎さんから頂いたビデオ 
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RC-TV

http://www.youtube.com/watch?v=Tgiz-pDiJh4

私がお手本にしたフロートの設計者である森崎さんも、
水上ぷちトレーナーを作ってくれました。
こちらは双発仕様でパワフルです。


MORIDEL World
Flight Diaryに記事があります。

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RC-TV

 

 
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