グライダー関係の情報
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 ギヤダウンのノイズ
 ギヤダウンの場合,ユニットを機体にガチガチに取り付けた場合,ノイズはかなり気になります。
これも実は二次固体音の仕業で、
「ギヤから直接出る音」よりも「ギヤのかみ合い周波数
(悪いことに人間の耳の感度が良い数kHzになっている事が多い)
の振動が機体に伝わって出る二次固体音」の方が
大きくなっているためと思われます。
当方の騒音計と周波数分析器による測定でもギヤユニット単体よりも,
機体に付けた状態での騒音の方が大きかったのです。フローティングしているのにです


たき火の上でハンドランチ
私のプライベート飛行場(たんぼのこと)も半年使えなくなるのでHL−1EVOを持って飛ばし納めに行きました。
(と言っても歩いて数分ですから散歩と同じ)麦刈りの終わった麦畑で麦藁を燃やしていました。
そうです大規模なたき火です。
これだ!とばかりに炎の上に投げ込んでみました。
そこには強烈な乱流が渦巻いており、
のたうち回りながらも何とか旋回らしき物を繰り返すと
まるでクレーンでつり上げられるような強烈なスピードで上昇するではありませんか!
あっと言う間に手投げ高度の3倍位をを獲得すると
その後は通常のサーマルと同じ感覚で点になるまで上がりました。
炎のすぐ上しか上昇風は無いような気がしていましたが、
よく考えてみればその規模が大きければ空気を暖める原因が太陽熱である必要もないわけです。
なんだか新発見をしたような気がして誰かに話したくて仕方なくなりました。

バンク角
バンク角を30°〜45°位で旋回すると、半径が小さいわりに沈下率も少ないので、
サーマル内で上昇するには上昇率がよくなることがわかります。

上反角
ラダー機で風があっても舵が敏感になるように上反角効果を強くすると、
旋回ではラダーをうち続けなければならず、
また外乱や舵の乱れによってダッチロール気味に横揺れしながら旋回していくので、
その分ロスになる可能性があります。

ハンドランチの翼型
ふわふわ飛ぶので一つお薦めがE387です。あのSOARING BOOKでも紹介されています。
//ゲッチンゲン795はじつにイイですね。名前の古さにダマされてはいけません。
コードの小さい翼型はあれに限ります。

ゴムはリンスに浸ける
ショックコードのチューブゴムなどは、買ってすぐ濃いリンス溶液に一晩漬けておくと5倍以上長持ちしますよ。
おかげで私はここ5年間ゴムを買ったことがありません。
普段日にあたらないところで保管することも大切です。ゴム類にはだいたい応用が利くと思いますよ。
リンスの銘柄にこだわったことはありませんが、植物性が無難かなと思って使っています。
刺激が強いものや強い酸/アルカリ性でなければいいと思いますよ。
前回は植物性を切らしていたので、某スーパーマイルドを使いました。

ハンドランチのショックコードゴム
ハンドランチグライダーではチューブのゴムが使われています。これも良いのですが、
あまり安くないのが難点です。消耗品なので、いつかは切れます。

そこで、私はフリーフライト用のFAIラバー(3/16”)を使っています。
一箱有れば(3000円位)、3年以上持つでしょう。これの良い点は、とても良く伸びる事です。
軽く5倍以上伸びます。風やサーマルのある時は、ダイブさせて、高々度で離脱できます。

実際に使ってみました。
ゴムの質は大変良いようです。
しかし自作エリプスの場合は、4重にする必要がありました。
このぐらいになるとチューブゴムより強力になります。
すばらしいスピードで上がっていきます。
良く伸びるために上空高く上がっても引っ張る力が衰えないところがいいですね。

ゴムを何重にもすると絡まるかなと心配したのですが、
あらかじめネジっておいてから折り返すとそうでもないようです。

ガーデンシリーズでおなじみのユニオンモデルで扱っています。
KOTOBUKI Air Kraftにもあります。



 
ハンドランチグライダーのフィルムは
強力なクラフトるうむのウェットフィルムが(特に下面に)オススメです。オラライトが枯草ですぐ
破れるという方、お試しください。
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ショックコード(ハイスタート)ゴム
ハイスタートですが,もっともっと見直されて,普及してよい発曳装置だと思います。
アメリカのNortheast Sailplane Products(NSP)のPinnacle Hi-Start, Size Lを
愛用しています。これでスパン3m、6サーボの機体を発曳させてサーマルに乗せていま
す。ヨシオカのASK13もこれで上げて,楽しみました。

NSPのURLはwww.nesail.comです。良く出来たホームページです。

ハイスタートの長さですが,ゴムが30m,糸が60-90mの合計90-120mぐらいが丁度良い
と思います。糸の長さは飛行場のさいずに合わせるのが良いでしょう。どれぐらいゴム
を引くかですが、ゴムの3倍程度の距離が最大です。それ以上はゴムを傷めると思いま
す。バネ計りがあれば,10kgほどの張力が目安です。こらえきれないぐらいの力です。
猿渡さん情報有り難うございました



ハンドランチの重心
ハンドランチの重心ですが、「お好みで」と言うのもなんですから私の場合ですが。
とりあえずエレベータトリムが少なくなるように調整してください。
おもりでもいいですし、テープを使って取り付け角を変えてもけっこうです。

その上でまずサーマルを取るかショックコードで高く上げます。土手でもいいです。
そこから35〜45°のダイブに入れ、スティックから手を離します。
速度を上げて尾翼の働きがどれくらいかを調べるんです。
このときすぐに頭を上げるようなら尾翼が働きすぎ=重心が前過ぎます。
滑らかに加速してゆっくり頭を上げるのが適当です。
細かい調整は好みです。
逆にどんどん加速して地面に突っ込みそうになる場合は重心が後ろ過ぎます。
もっとも、後ろ重心では操縦そのものが困難ですからそれ以前にわかるはずです。
私の機体は高速型のスプリントなので失速特性は無視して後ろ重心に仕上げています。
ダイブさせてもほとんど頭上げは起こしません。
EVOはやや前よりで低速特性重視としたほうが扱いやすかったと記憶しています。

重心はランチでもわかりますよ。
投げたらグイっと頭上げするのは前重心です。
ウエノ さん情報有り難うございました.



Vテールについて
エレベーターとして使うには上下の舵角を同じにするのは当たり前ですが,
ラダーの場合はエルロンとは逆に下げ大,上げ小の差動をつける必要があります。
猿渡さん情報有り難うございました


空中ストレッチ
少し前にSWをショックコードでランチングする事が話題になっていましたが、
先日友人がグライダーを持って飛行場にやって来たのですが
(某レーザーカットの得意な会社のセン○ーサ)です
最初医療用のゴム10mと10号のナイロン糸20mを15mほどバックしてランチングしていましたが
そこに当クラブのグライダー御大がやって来てプロポを取り上げると
いきなりフックの掛かったまま左右方向に8の字飛行をさせるとあら不思議
機体がどんどんゴムを伸ばしバック(上を向いたまま)して来るでは有りませんか、
そこからの一気の上昇をご想像くださいあっという間に機体は30mを遥かに超える高さに、 
離脱の瞬間はパシッと音がすると同時に又も10mほど上昇、
私は始めて見ましたが皆さんはこんなテクご存知でしたか?
健さん情報有り難うございました
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それは空中ストレッチ(ゴム伸展)といって割とよくやるテクニックです。
風があるとゴムを引っ張る手間を省いて空中で引っ張ってやれるわけです。
地面ギリギリを「ナイフエッジだ?」とかいうこともできますよ。
翼端を地面に引っ掛けると派手な側転をする羽目になりますけど。
練習してみると楽しいですよ。
風があって快適に飛ばせない日でも遊べます。
逆に競技ではこれをできないように超強力なゴムを使用します。
ウエノさん情報有り難うございました
 

ハンドランチに塗装
モロに塗装するのは、ハンドランチには向かないと思うので
フィルム被覆前のバルサ生地に水彩絵の具で、「濃い色を薄く挿す」
ようにすれば重量増加はほとんどないと思います。
杉浦さん情報有り難うございました
 
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