Page 1160 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼FMSのPAR、ギブアップ。 ケイル 09/4/4(土) 17:32 ┣Re:参考までに。 63歳 09/4/5(日) 1:21 ┃ ┣Re:参考までに。 ケイル 09/4/5(日) 9:39 ┃ ┃ ┗Re:もう少しだけ詳しい非直交型設定の説明です。 63歳 09/4/5(日) 23:06 ┃ ┃ ┗Re:添付ファイルの誤字訂正を、お願いします。 63歳 09/4/5(日) 23:26 ┃ ┃ ┗Re:添付ファイルの誤字訂正を、お願いします。 ケイル 09/4/6(月) 1:41 ┃ ┗Re:参考までに。 桝岡 09/4/6(月) 22:17 ┃ ┗Re:エディタ表示上から見たparファイル設定の印象です。 63歳 09/4/7(火) 4:27 ┗Re:挿入図と文章を若干修正しました。 63歳 09/4/6(月) 19:14 ─────────────────────────────────────── ■題名 : FMSのPAR、ギブアップ。 ■名前 : ケイル ■日付 : 09/4/4(土) 17:32 -------------------------------------------------------------------------
みなさん、こんばんは。 FMSのPARがうまく作れません。 アップを引くと、左ロールしてしまいます。 何かにぶつかると、以上に飛び跳ねます。 100m/sを目指しているのですが、スピードが出ません。 ペラを大きくするだけではダメなようです。 主翼取付角を設定する前はうまく言っていたのですが、 取付角を付けたときから、うまくいかなくなりました。 修正には「桝岡PAREDIT」を使用しています。 何がいけないのか、どなたか教えてください。 |
▼ケイルさん: ケイルさん今晩は。 >アップを引くと、左ロールしてしまいます。 − ロール癖の原因 − 1)全ての翼を非直交型で設定しているため。 2)主翼より前の胴体部分の長さが、通常機よりかなり長いため。 さらにparファイル側でも胴体の取り付け位置を前側に設定しているため。 3)ロール癖とは直接関係ありませんが、翼型(POLAR)が良くない。 かなりブレーキの掛かる翼型で機体に振動が出る。 このPOLARはparファイルの上の方に書いてある桝岡エディターの ヘッダー情報とは整合性がとれていない。 見かけは計算されているようにみえるが、実際にはヘッダー情報に 元ずいて計算されたPOLARではない。 現在のヘッダー情報のままで翼型を再計算して使用すると、エンジン設定は そのままでも機速が一割強アップし機体の振動もとれる。 主なロール癖の原因は上記の理由によるものですが、他にまだ原因があるかも しれません。 − 非直交型設定(AUTO翼設定、分割翼設定)のメリット、デメリット − 1)メリット。 翼型をかなり忠実に再現でき、コルセアやファントムのような 翼型も再現できる。 翼の取り付け位置関係が分りやすい。 見て美しい。 2)デメリット。 AUTO翼設定、分割翼設定に係わらず、かなりの癖が出る。 特にフルスロットル、フルアップで円を描くと、軸がかなり ズレた円になる。 ナイフエッジでラダーを入れるとかなり癖が出る場合がある。 癖を緩和するには通常とは違った設定が必要で、付加される 符号の向きが常識的な感覚と合ず分かり辛い設定になる。 parファイル側の設定値とエディター側で描画される寸法とが 一致しない。 このように非直交型設定は実際に飛ばすための設定として見た場合、 あまりメリットはありません。 見た目にこだわらないのであれば通常は直交型設定をお勧めします。 − 添付したparファイルに関して − 添付したparファイルはロール癖を緩和した参考用のparファイルで、 この機体専用にきちんと調整したものではありません。 右側主翼、右側水平尾翼を非直交型の特殊な設定で調整しています。 また垂直尾翼はAUTO直交型の通常設定に変更しています。 サイズに関しての変更は一切ありません。 エンジン回転方向、取り付け位置、データの並び順変更が 主な変更点です。 下記に変更箇所を書いておきます。 1)重心地上高 主綸の接地点に合わす。 2)左エンジン 回転方向をRIGHTに変更。 3)右エンジン 回転方向をLEFTに変更。 4)主翼右 Ey X,Y,Zの符号の変更。 取り付け角の符号の変更。 翼根翼弦長と翼端翼弦長のデータ並びの入れ換え。 最大舵角の符号の変更。 5)水平尾翼右 Ey X,Y,Zの符号の変更。 取り付け角の符号の変更。 翼根翼弦長と翼端翼弦長のデータ並びの入れ換え。 最大舵角の符号の変更。 6)垂直尾翼 AUTO直交型に変更のため、Ex X,Y,Zのデータ変更。 取り付け位置の変更。 7)胴体 取り付け位置の変更。 たまたま直ぐ下のスレッドでlogic_wizardさんのファントムのalpha8.5用 parファイルをアップしています。 非直交型の特殊な設定parファイルなので参考にどうぞ。 >何かにぶつかると、以上に飛び跳ねます。 これは下記の設定が適切でない場合が殆どです。 設定値を幾らにするかは機体重量、設定機速(衝突スピード)に関係して きますので、私の場合カットアンドトライの世界になるのが普通です。 桝岡さんのエディターで計算すれば、適切な値に設定できるかもしれません。 私は似たようなparファイルを探して参考にしています。 この方が早いかもしれません。 1)MAINセクションの重心地上高。 主綸の接地点に一致させるのが基本です。 離れすぎるとFMSが不安定になり、最悪吹っ飛んでしまいます。 2)MAINセクションの設定です。 機体重量に対して小さすぎると、急降下(限界スピード)や衝突で 機体が吹っ飛んでしまいます。 //ロール軸慣性モーメントIxx [Kg*m^2] //ピッチ軸慣性モーメントIyy [Kg*m^2] //ヨー軸慣性モーメントIzz [Kg*m^2] 3)POINT、WHEELセクションの設定です。 適切な値でないと、衝突した時機体が吹っ飛んでしまいます。 機体重量、衝突スピードで設定値が変わります。 // 剛性 [N/m] // 粘性 [N*s/m] // 破壊強度 [N] // 摩擦係数 追伸:今回の機体も何やら凄い機体に成りそうですね。 素敵なテクスチャーが楽しみです。 |
63歳さん、どもです。 正直、さっぱりわかりません。 とりあえず、PARは63歳バージョンを使用し、 マッピングを完成させたいと思います。 では! |
▼ケイルさん: 非直交型の特殊設定の意味を、少しまとめてみました。 上手く書けないのですが、何度か読んで頂ければ 少しは参考になるのではと思います。 この非直交型の特殊設定方法は私が独自に工夫したもので、 この方法でparファイルを公開されている方はまだ居りません。 従ってこの設定方法がFMSのparファイル仕様で許されるか どうか未だはっきりしません。 今のところFMSで正常に読み込む事ができ、且つ非直交型設定で必ず 出て来る癖もかなり抑えた飛行が出来るのと、桝岡さんのparファイルエディター とFMS標準添付のparファイルエディターの両方で、正常に読み込みと表示が 出来るので問題ないかなと思って使用しています。 ですが、私としては癖が少なく且つ分りやすい直交型設定をお勧めします。 ただコルセアとかファントムのような通常とは違った翼型のparファイル 設定が出来るので、非直交型設定も捨て難いところが有るのも事実ですが。 添付ファイルは圧縮したエクセルファイルになっています。 |
添付エクセルファイルの下のほうの直交型設定での中で、 下記文字列が間違っていますので、訂正をお願いします。 誤り → 注:翼素の交代を設定。 正解 → 注:翼素の後退を設定。 よろしくお願い致します。 |
63歳さん、どもです。 ちょっと落ち着いたときに読ませてもらいます。 余談ですが、この機体にエルロンはありません。 エルロンに見えるのは、実はフラップです。 旋回はスポイラーで行います。 スポイラーは片側に2枚、計4枚あり、 外側は内側の半分位の舵角のようです。 これがCCV仕様になると、フラップを フラッペロンとして動作させるようです。 あ〜、ややこしい。 |
>非直交型設定(AUTO翼設定、分割翼設定)のメリット >翼型をかなり忠実に再現でき、 非直交型設定の翼平面形は、エディタでの表示上のものであり、 実際のシミュレーションで使用される翼平面形ではありません。 シミュレーション上は、非直交型設定でも、直交型設定とだいたい同じ 翼平面形で計算されているはずです。 エディタ上で、シミュレーションと同じ形状で表示すると、 エディタ上での区別ができなくなるので、 意識的に違う形状で表示しています。 >かなりの癖が出る。 いろいろと設定変更してテストした感じでは、 FMSのバグ(仕様?)のように思われます。 >何かにぶつかると、以上に飛び跳ねます。 これは、数値計算で運動方程式(微分方程式)を解くときの、 シミュレータの精度不足が原因です。 リアルタイムのシミュレータでは、計算量を低減する必要があり、 ギヤ法などの安定なアルゴリズムを使用できません。 このため、計算の時間ステップよりも短い時定数が含まれると 計算が発散してしまいます。 特に衝突計算で短い時定数が発生しやすいので、 動きが不自然でない程度に、急激な変化が発生しないような パラメータ値に変更する必要があります。 ParEditerでは、Pointの固有周波数とダンピング係数を 小さな値に設定する方向ですが、カットアンドトライになります。 (固有周波数が大きい=時定数が短い) |
▼桝岡さん: 何時も解説有難うございます。 私のこれまでのparファイル設定での印象を書いて見たいと思います。 エディタ表示上の翼型と実際のシミュレーションとは直接関係 ないとの事ですが、下記の結果は私のこれまでのparファイル設定 で感じたエディタ表示上での違いからくる印象です。 下記は大型機又は機体重量が比較的大きい機体の傾向ですが、 機体によっても傾向に差があり、特に機体重量が小さくなるにつれ、 癖も小さくなるようです。 1)AUTO設定翼の場合。 イ)非直交設定の時。 −挟み角非対称− 翼素の向きと後退の挟み角が左右対称でない場合、 フルスロットル、フルアップでループを描いた時、 結構癖が強く連続ループでは円の軌跡がかなり ずれて行きます。 −挟み角対称− 翼素の向きと後退の挟み角を左右対称にした場合、 フルスロットル、フルアップでループを描いた時、 かなり癖が抑えられたニュートラルな飛行特性に なり、円の軌跡も余りずれません。 ロ)直交設定の時。 −挟み角非対称− 翼素の向きと後退の挟み角が左右対称でない場合、 フルスロットル、フルアップでループを描いた時、 癖はそれほど大きくなく、円の軌跡も徐々にずれて いく感じです。 −挟み角対称− 翼素の向きと後退の挟み角を左右対称にした場合、 フルスロットル、フルアップでループを描いた時、 かなり癖が抑えられたニュートラルな飛行特性に なり、円の軌跡も余りずれません。 2)分割設定翼の場合。 イ)非直交設定の時。 −挟み角非対称− 翼素の向きと後退の挟み角が左右対称でない場合、 フルスロットル、フルアップでループを描いた時、 直交設定よりは癖が強く連続ループでは円の軌跡が かなりずれて行きます。 −挟み角対称− テストなし。 ロ)直交設定の時。 −挟み角非対称− 翼素の向きと後退の挟み角が左右対称でない場合、 フルスロットル、フルアップでループを描いた時、 癖はそれほど大きくなく、円の軌跡も徐々にずれて いく感じです。 −挟み角対称− 翼素の向きと後退の挟み角を左右対称にした場合、 フルスロットル、フルアップでループを描いた時、 何故か癖は抑えられず挟み角非対称より大きく でました。 円の軌跡も挟み角非対称より大きくずれて行きます。 予想とは逆の結果になりました。 −非直交設定翼も捨てがたい− コルセア、ファントムのような特殊な翼型?の機体には、非直交設定を 採用した方が、エディタ表示上では直交設定より分りやすく捨てがたい ものがあります。 ただこの場合癖を緩和するため左右の翼での挟み角を対称にしなければ ならず(現在の私の設定方法では)、表示上の分りやすさと引き換えに 設定はややこしくなるのも事実です。 この直交、非直交の違いがFMSのバグ?から来る物であるなら、 なんとか改善して欲しいものです。 |
▼ケイルさん: 挿入図と文章を若干修正しました。 挿入図に関しては、より分りやすくなったと思います。 ダウンロードされた方、申し訳ありません。 再度ダウンードを、お願いします。 添付ファイルは圧縮したエクセルファイルになっています。 |