miniDELTA EPPデルタ機 |
スペック
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インドア飛行会で、ひょんなことから未明さんに小さなダクトユニットをもらいました。 ちょうど私も「久しぶりにダクト機を作りたいなー」と考えていましたので、 早速オリジナル機を作ることにしました。 アイディアスケッチ いつものようにメタセコイヤでモデリングしながら形を煮詰めます。 出来るだけ抵抗が少ない形で、シンプルに作れて ジェットらしいデザインを考えてみました。 もしかしたら、体育館で滑走離陸出来るかもしれませんので、 下面は平らにして突起物を付けませんでした。 機首はストレイク状になっていて、 大迎え角の飛行時に気流の渦を二枚の垂直尾翼に当てて方向安定を確保します。 これはFA-18などと同じ手法。 ダブルデルタ形状の平面形は二重の縦渦を発生し、 効果的に上面の空気剥離を押さえる・・・予定? 参考 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6f/20061120_Strake_Str%C3%B6mung.jpg 参考2 http://yal.asl.seg.ynu.ac.jp/yal/teacher/miyaji/delta_wing.html 1号機完成 なんか、いきなり完成しちゃってますけど、(^_^;) これは小さく作りすぎて失敗した1号機です。 これでもちゃんと飛びますが、必死に修正舵を打ちながら飛ばす感じなので、 操縦が楽しくありませんでした。 そこで、少し大きく作り直すことにしました。 |
図面(少し拡大した改良版) 画像をクリックしてください 正確にこの形でなくても飛びます。 垂直尾翼に7度のトーインが付いていますが、 これは飛行テストから生まれた角度で、 付けた方が方向安定が明らかに良くなりますし 空気抵抗も少なくなるようです。 これは強い後退角が付いているプッシャー機の場合、 空気の流れは進行方向に並行ではなく、 左右に広がるように斜めに流れているせいではないかと思われます。 なお、この機体は操縦が難しいのでRC初心者には飛行できません。 |
制作方法 まず、下面に使うEPPの後ろにカーボン補強をします。 これはフルスロットルでダクトがおじぎをするのを防ぐためにあります。 私はカーボンシートを縦に入れましたが、 墜落時に折れやすいので1.2mm程度のカーボンロッドのほうが良いと思います。 でも、一番良いのは底面にカーボン補強ではなく、 1号機のようにピアノ線でつっかえ棒を入れることでしょう。 これなら墜落しても折れません。 リブとスパーを立てて接着します。 両サイドの端面を少し斜めにします。 上側のEPPシートの後縁を、出来るだけ薄く斜めに切ります。 でも綺麗に切るのは難しいです。(^_^;) でも接着してしまえばガタガタでも目立ちませんから大丈夫です。 上側のEPPシートは接着後に切るので、後縁部分以外は大きめにしておいてください。 まず、後縁をエルロン部分に合わせて接着します。 スパーとリブに接着剤を付けて上側のEPPシートを接着し、 端面を後ろから徐々に接着していきます。 接着剤が乾いたらハサミで余ったEPPを切り取り、端面を紙ヤスリで丸くします。 スチレンペーパーにクリアーテープを貼ったもので動翼を作り、 グラステープをヒンジにして取り付けます。 (ヒンジは下面に付けます) メカを並べて重心位置を調整します。 EPPのハギレでマウントを作り、ダクトを接着します。 メカを載せるため底面に切込みを入れます。 カッターを斜めに入れると、元に戻した時にピッタリはまります。 指で折り曲げ、メカを入れます。 サーボはホーンを上に出し、上面に接着します。 受信機はこのように入れました。 バッテリーも同様に機首に入れますが、 中央リブが少し邪魔になるので当たる部分は切り取ってください。 もとどおりに蓋をしてセロテープでとめます。 垂直尾翼を接着し、リンケージします。 重心位置より少し前にピアノ線のソリをつけてみました。 体育館などでは滑走離陸できますし、 手投げ時にはこれを持って投げます。 機首端面にグラステープを細く裂いた物を貼って、墜落時に裂けるのを防止しています。 塗装をして完成! 翼端に蛍光ピンクをスプレーしてみました。 コックピットの黒と、垂直尾翼の青いラインは水性ペンキです。 小さくてヤンチャすぎた1号機との比較。(笑) 裏面にはソリの他にはなんにもありません。 miniDELTAの飛行 空気抵抗が少ないので、推力が小さいわりにけっこうスピードが出ますし、 モーターを止めてもわりと滑空します。 エレベーターの利きは普通ですが、 ロールさせようとすると目にも止まらぬ速さでロールしますので、 操縦する時には注意が必要です。 体育館では簡単に滑走離陸できます。 初めて見た人は大体驚いてくれますね。(笑) 速いので、インドアでは壁にぶつからないように気を使います。
この機体はスピードタイプなので、 ファンの後ろを紙コップなどで少し絞った方が良いような気がします。 あとで実験してみようと思います。 またダクトではなく、通常のプロペラに交換すれば効率はかなり良くなるはずなので、 もっとスピードが出て楽しいでしょう。 |
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