全翼機Nazca
 
 
全長        :500mm
全幅        :1850mm
主翼面積 :25dm2(無尾翼機のため実際には18dm2ぐらい)
翼面荷重 :30g/dm2(無尾翼機のため実際には42g/dm2ぐらい)
主翼翼型 :RAF32(8%)>RAF33(8%)>RAF34(5%)
捩じり下げ 0度>1度>3度
胴体材質 :発泡エポキシグラス貼り
主翼構造 :スチロールコアバルサプランク+オラカバ仕上げ
モーター:QRPハイパー400
ギヤ:コスモテックミニ遊星ギヤ4.5:1
アンプ:schulze slim-24be
プロペラ:/ Graupner CAM GEAR PROP 11*8
動力用ニッカド:8.4V500mAh〜12V500mAh
全備重量:約720〜780g(バッテリーによって変わる)

材料費 :約5000円(モーターなど含まず)

 
 
B2ステルスがあまりにも抵抗がありすぎてうまく飛ばないので、全翼グライダーを作ってみました。
全体の形は大好きな"Horten H IV"風にしてみました。 (紙飛行機を見て下さい)
 
胴体は発泡スチロールを削りだして形を作り、
エポキシ樹脂でガラスクロスを貼り込んだ後、中をホジって作っています。
バッテリーは下からマジックテープバンドで止めます。冷却も十分です。
 
飛行は見た目の翼面積で想像していたスピードよりもかなり速いです。
全翼機のため翼の後方は尾翼として使われているためだと思われます。
  
  
 
ダイブさせてもっとスピードを上げるとフラッターを起こすことが判明、
左右の翼をつなぐカーボンシャフトが細すぎたみたいです。
といっても今更変更が出来ないので、おとなしく飛ばすようにすればOKでしょう。
 
 良く飛びますヨ。


 
ちなみに翼のコンドルのマークは南米ナスカの地上絵です。


以下は開発中の時の記事です


翼だけで飛行する全翼機のグライダーを作ろうと思い、
インターネットで情報をあさり、紙飛行機でいろいろ実験したのち、
いつもの調子で作り始めました。翼だけ作ればよいので簡単です。
(テスト時には胴体がありませんでした)

何処に落ちるか分からないので、いつもの河原ではなくハゲ山のふもとです。
ここは柔らかい雑草が一面に生えているので壊さずにすみます。

最初は手投げで様子を見たところ、重心位置が前すぎたようで突っ込んでしまいました。
何度か調整してぴったり合わせた後は
糸を引くように良くのび、なかなか着地しません。

ショックコードでのテストも上々でした。
飛ばした感じとしてはエレベーターが恐ろしく敏感で(最終的に何と30%まで減らしました)
失速に弱いが、抵抗が大変小さいため滑空性能はかなりよいようです。

試しに垂直翼を取った状態で飛ばしてみました。
形はブーメランそのものです。  

  
絶対うまく飛ばないだろうと思ってショックコードの手を離したところ、
スゴイ勢いで上がったと思ったら、
そのまま何事もなかったように飛んでいるではないですか!
これはびっくり!    ('0')
垂直面の全くない飛行機が飛んでいるところを、生まれて始めてみましたよ。
(でも風にあおられると回復できない)

いろいろな癖がありますが、大変面白い飛行機ができました。
 

  垂直翼をはずし、ドラッグラダー仕様でテスト中
ドラッグラダーは思ったよりうまく利き、垂直翼がなくても不安がなくなりました。
 
 
フライトムービー 笑激の空中分解!






http://www.youtube.com/watch?v=Na-1cbiHbd8 http://www.youtube.com/watch?v=eyLccLDeBlU







 
笑激の空中分解のシーンについて
宙返りをしようとダイブさせたところ、
フラッターにより主翼の回り止めピンが外れて、
翼が大きくひねられたため、プロペラのように回りながら墜落しました。
撮影者も慌てたため、かなりブレて映っていますね。
 


少しでもスピードが上がるとフラッターを起こすのは
やっぱり良くないと言うことで、補強を考えました。
空中分解するんだもんなー  (-o-;)....

そもそも本当に翼の強度を上げるとフラッターが治まるのかを確かめるために、
ワイヤーを張って飛ばしてみました。
(見ようによってはピッチングの細かいやつにも見えるので)


うわーカッコ悪ーっ!(笑)

飛ばしてみるとグニャグニャ感が全く無くなり、いい感じです。
激しい舵を切っても良くついてきます。
フラッターも治まったような気がする。



ミストラルのカーボンシャフトがあったので、これを使うことにしました。

比べてみるとかなり太いですね。中の空洞も無くなりました。


オラカバを剥がし中に檜のスパーを埋め込むことにしました。

スパーの上下面にはカーボンロービングを入れます。


それぞれをエポキシで固めてまた蓋をします。

あーあ、せっかく綺麗に作ったのにー。


テスト飛行しました
飛ばしてみると、カッチリした舵の効きになり、
機体がワンランクアップしたような感じになりました。
なかなか良い飛びです。

かなり過激な飛行が問題なく出来るようになり、
連続ループなども大丈夫です。

しかし、思い切り上昇させて急降下させ
限界までスピードを上げると、やはりフラッターを起こします。

これは前後長が短いためのピッチングかもしれません。
通常の飛行では全く問題ないですが・・・

そこで今回の教訓、
ネジリ下げを付ける翼は丈夫に作らなければならない。



翼端板をカーボンで作り直しました。

ある程度のスタントも出来るように、今までよりも少し大きいです。


バルサと発泡でコアを作り、
カーボンをエポキシでサンドイッチしてあります。

凝りすぎてまた重くなってしまった。カッコはいいけどね。・・・(笑)

 2000/6/26
 
NEW!
フライトムービー




 

 ■ 
http://www.youtube.com/watch?v=r7GLH8hk-oY
スロープでのフライトです。
栗田さん撮影ありがとうございます。

 






フォトギャラリー
須賀さん撮影ありがとうございます。












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