Atlantis-5 |
バキューム直貼り翼について ここ2年ほどでハンドランチグライダーの世界は著しく進化しました。
無風で2分以上も滞空する、これら最新鋭の機体と戦える性能を出すためには、
バキューム成型による発泡直貼り翼の成型方法(以下バギングと略します)には、
どちらの方法も一長一短があり、どちらを選んでもいいのですが、
Phil BarnesさんのDVDへのリンクはこちらです。
バギングの構成図(アメリカ式)
スタイロフォームの種類
表面がザラザラしてスポンジ状になっているのがIB、きめ細かいのがGK-IIです。
アマゾンで購入できます>>> マイラーシートの硬さと仕上がり あまり柔らかい(薄い)シートだと表面がデコボコになりますので、0.3mm以上のPET樹脂シートなど、なるべくパリッと硬いものの方が仕上がりが綺麗に出来ます。 最適な硬さのマイラーシートと、柔らか過ぎるマイラーシートでの比較写真 ![]() 樹脂量について 大事なのはコアとマイクログラスの間の空気を抜くことなので、 その部分の樹脂が多すぎると空気が抜けなくなります。 ![]() 樹脂を塗る場合、マイクログラスの繊維の凸凹が見える程度の樹脂量がいいと思います。 ティッシュを押し付けて徹底的に樹脂を吸い取る人もいます。 バキュームポンプは樹脂が硬化するまで動かし続けてください。 もし、フードシーラー(真空パック)で作っている場合は、 パックしたあと加熱すると中の空気が膨張して浮いてきますので、加熱しないでください。 |
Atlantis-5はトップクラスの機体として唯一図面が公開されている
Atlantis-5の設計ポイントとしては、
尾翼が大きめなのは、機体自身の自立安定を高めて、
上反角が大きめなのも、ラダー機のように
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バギング作業は初めてのことなので、練習の意味もあり、
バルサでコアを作り、マイクログラスをバギングします。
最終的に垂直尾翼8.3g、水平尾翼11gの重量でした。 (Fireworks IIIよりも一回り大きい尾翼です)
主翼の製作
スタイロフォームを切り出して、いつものようにテンプレートと熱線でカットしました。
![]() 翼端を丸く整形します。
スパー用のカーボンを切り出しました。
カーボンの厚み分の溝を掘った主翼に、エポキシで接着します。
主翼のバギング作業
硬化後、マイラーシートをはがした状態。
強度は最高ですが、片翼で85gもあります。(^_^;)汗
★ヒント
硬化後、樹脂が少なくて気泡のように白くなっている部分は、
後縁を極限まで薄くしないと、このように気泡が入ることが分かりました。
コアの後縁は、裏側に幅広のマスキングテープを貼って削ると エルロン加工
エルロン部分にカッターでV字に切込みを入れます。
下側のグラスは残しておいて、ヒンジにします。
そのままでは動きが硬すぎるので、サンドペーパーで微調整しました。
320番のサンドペーパーでカットラインを整えています。
翼端は三角形にして、トリエルロンとします。
とりあえずAtlantis3の胴体を使うことにしました。
水平尾翼ブラケットの製作
0.3mmアルミを曲げて型を作りました。
1Kカーボン3枚をエポキシで積層しました。
硬化後カットした状態。
仮組み
垂直尾翼をエポキシで接着し、仮組みしてみました。
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リンケージはテフロンチューブ#20
+ギターの弦0.014"〜0.018"です。
テフロンは摩擦が少ないため、舵残りを排除でき、
ただし、これを導入するには工作にコツがあり、テフロンチューブを約2倍に伸ばしたあと、
胴体裏面。 テフロンチューブが這っています。
ラダーリンケージのためのバルサ製スロープ。
エレベーターリンケージは、このようになっています。
エルロンは1mmカーボンロッドによるリンケージです。
エアブレーキはこのように下方向に動きます。
とりあえず飛ばしてみる 上反角が最適であるか判断するために、
飛ばしてみてまず感じるのは、操縦性の良さです。
また、後縁が切れ上がった楕円翼のため、翼端のエルロン面積が極端に狭く、
しかし、今回の新作機Atlantis-5では
上反角に関しては、サーマル旋回中のエルロンの逆打ちの必要は完全に無くなりましたし、
また、思ったとおり滑空性能は格段に上がったことが感じられました。
左右の接合
1Kカーボンとエポキシ樹脂で左右スパーを連結しています。
その他の部分はマイクログラス2枚重ねで接合しました。
ペグの取り付け カーボンの端材を使ってペグを作り接着しました。
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うーん、なかなかカッコいいかも! (笑)
![]() ピカピカの翼! o(^-^)o
インプレッション
早速、フルランチしてテストしてみました。
過去、私が自作したバルサ翼のハンドランチグライダーは、
しかし、この機体は同じ位の30mの高度から、
それにしても、主翼をFRPの直貼りにするだけで、
もちろん、ファイヤーワークス3などの
またこの機体は、操縦性と安定性が非常に良いです。
進入性も大変良好です。
この機体の欠点としては、やはり300gの重量でしょう。
でも、その重量のために飛行前に心配していた浮きの悪さは
広げた翼弦のせいで空気抵抗自体は大きくなっているはずなので、
しかし、レイノルズ数の関係で翼弦が20cm以下になると翼の効率が悪くなるらしいので、
上反角が大きめなので、ラダー機のようにラダーで旋回できます。
この機体は、サーマルにも良く反応し、
大き目の尾翼を与えることにより、後ろ重心でも安定して飛ばそうという試みも、
両エルロンを下向きに動かして作動するエアブレーキは、急角度の頭下げ姿勢でゆっくり降りてくるため、
何はともあれ、この機体は
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★ フライトビデオ ★ | ||
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O O RC-TV 。 |
![]() 送信機にビデオカメラを縛り付けて撮影しました。(笑) |
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O O RC-TV
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