Page 551 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼水晶の周波数ズレや相性について Hiro 07/9/25(火) 9:17 ┣Re:水晶の周波数ズレや相性について まるいわ 07/9/25(火) 21:49 ┗Re:水晶の周波数ズレや相性について Ichi 07/9/26(水) 0:11 ┗Re:水晶の周波数ズレや相性について Hiro 07/9/28(金) 17:27 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 水晶の周波数ズレや相性について ■名前 : Hiro ■日付 : 07/9/25(火) 9:17 -------------------------------------------------------------------------
前々から、気になっていた「水晶の周波数ズレ」が、別のスレッドで 話題になったので、新しいスレッドを立てさせて頂きました。 ちょっと失礼して、引用をこちらにペーストさせて頂きます。 ▼Ichiさん: >隣接チャンネルの妨害ではフィルターより、送信機クリスタルや、受信機の局部発信の周波数ずれが問題ですね。 >これ、実際にいくつか測定してみると結構ずれています。 >特に送信機の周波数ずれは問題ですので、どうも調子が悪いとか隣のchに影響を与えているといった場合は、送信モジュールをメーカーに出して周波数チェックをすると安心かも知れません。 ▼たまやんさん: >▼Ichiさん: >>これ、実際にいくつか測定してみると結構ずれています。 >私も気になって某社の格安x'talやら某々社のシンセやら測ってみたことありますが100Hzの単位で狂っているのは無かったですね、どの位ずれてましたか? 僕が聞いた話では、受信機と水晶のメーカの相性など もあって、それが受信性能を不安定にするということ などもあるんだそうです。 水晶の周波数ズレや相性、そのあたりのことについて 情報交換させて下さい。 よろしくお願いします。 |
どなたも発言が無いので、素人ながら見聞きしていることを少しばかり。 相性問題といえますが、水晶振動子は発振回路と対になって設計されています。 普通、水晶振動子を注文するときは使用する回路を提示して注文します。回路屋さんではないので詳しくは判りませんが、同じ水晶でも回路が変われば発振周波数が変わるということです。それでプロポメーカーは純正品を使用してください、と言うわけです。 周波数がずれると何が問題か、というと、検波波形がひずむため受信感度の低下に繋がります。ラジコン電波安全協会のHPをご覧になるとラジコン送信機の電波の規格が載っていますが、変調の深さは高々プラスマイナス2kHzしかありません。たとえ100Hzといえども比率的に大きいことがわかります。 水晶振動子といえども温度変化します。仕事の話で恐縮ですが(無線機のソフト屋です)、コストを下げるため、TCXO(温度補償つき水晶振動子)を使わずにCPU内臓温度計で温度を測ってPLL周波数を微調整するといった荒業をやったことがありますが、温度補償しないと見る見る数100Hzも周波数がずれていくのを見ました。 常温で周波数が合っているようでも冬の寒さや夏の暑さで周波数がずれます。特に受信機は厳しいと思います。 |
▼Hiroさん: >前々から、気になっていた「水晶の周波数ズレ」が、別のスレッドで >話題になったので、新しいスレッドを立てさせて頂きました。 Hiroさんどうもよろしくです。(^^) ラジコンの送信機は調べてみたところ、小電力無線器ではなく、微弱電波送信機に扱われていました。 その規定は、500m離れた場所での電界強度が200μV/mというものでした。 電界強度はアンテナや条件によってかわりますので、ラジコンのロッドアンテナでこの電解強度を出そうとすると、数百mW程度になるようです。これは小電力無線より、かなり強い電波になります。 小電力無線をはるかに上回る微弱電波ってのも矛盾していて面白いです。(いや失礼 笑) さて本題の周波数精度についてですが、ラジコンの受信機の局部発振周波数は、私の経験では普通に1kHz以上ずれているものをみかけます。 まるいわさんのおっしゃるとおり、水晶発信子は発振回路によって、温度によって、経時変化によって、結構ずれるものです。 無調整のままでは数十ppmのずれは普通です。(72MHzでは数KHzになります。) 100Hzもずれていないなんてのは、かなりの幸運だったと思いますよ。(^^) ところで、受信機の周波数ずれなら使っている人だけの問題ですが、送信機のほうの周波数ずれは電波法に抵触することもありえますから、少し調べてみました。 電波法での許容値がどのぐらいかというと、搬送波に対して100万分の40以下であることとされています。 http://www.rck.or.jp/contents/rc_hassin/rc_hassin05.html 72MHでは40ppmの周波数ずれは、2.88kHzとなり、かなり許容値は広いようです。 これに対して、変調の周波数偏移は2KHz以下となっています。 これを実際の狭帯域受信機で使用するとFM復調器の直線性の範囲から、だいたい1kHz以上の周波数ずれがあると信号が歪んで問題が発生します。 送信、受信の最悪値を考えると、できれば500Hz以内に抑えたいところです。 送信周波数の測定は、周波数カウンターがあれば簡単に計れますが、もしずれていた場合、送信モジュールは個人で分解してはいけないけないのでメーカーに送って調整を依頼することになります。 受信機の局部発振のほうは、やはりクリスタルと受信機をセットにしてメーカーに出すことになるのですが、日本メーカーで純正品に限るでしょう。 海外製の受信機やクリスタルでは調整してもらえるものなのか、私は知りません。(^^;) 自分で受信機の局部発振周波数を測定するには周波数カウンターが必要ですが、実は測定が意外に難しく、周波数カウンターのプローブをあてただけで周波数が狂ってしまいます。 感度の高い周波数カウンターのプローブに、ループコイルなどを付けて漏れ電波で測定したりしますが、かなりの慣れが必要です。 そして周波数が測定できても、周波数が無調整の受信機も多く、その場合は回路定数を改造するか、クリスタルの交換ということになるでしょう。 ということで、周波数はかなりずれていることが多く、またその調整もかなり面倒なものです。 |
まるいわさん、Ichi さん、 詳しい話を色々と有り難うございます。 送信機はメーカーが出荷するときに、きちんと周波数ズレを押さえて くれていると信じることにして、やはり一番気になるのは水晶は別に 購入して下さいとなっているサードパーティ製の受信機の場合ですね。 まるいわさんも Ichi さんも言われているように、水晶は回路によっ て、発信周波数が変化しますよね。 > 自分で受信機の局部発振周波数を測定するには周波数カウンターが必要ですが、 > 実は測定が意外に難しく、周波数カウンターのプローブをあてただけで周波数 > が狂ってしまいます。 ということですから、自分が使いたい受信機(例えばBerg製)があって、 それに別途購入した水晶(例えばGWS製)を刺した時に、正しい周波数 で発振してくれているかはわからない。 これがいわゆる相性と呼ばれている現象なんでしょうね。 それと、もう一つ問題が考えられるのは、そのメーカーが、どの程度 精度良く水晶を選別して、バラつきのない製品を出荷しているかとい うこと。 こういうことを総合すると、やはりできるだけ多くの人の経験を集め て聞ける、この掲示板のようなところでの評判で選ぶしかないですね。 |