Page 172 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼翼竜の飛行 MET 06/8/10(木) 9:33 ┗Re:翼竜の飛行 sakepa(吉水寿穂) 06/8/11(金) 22:00 ┗Re:翼竜の飛行 通りすがりのフライヤー 06/8/12(土) 17:27 ┣Re:翼竜の飛行 実験工房Sekiai 06/8/12(土) 18:59 ┃ ┗Re:翼竜の飛行 かたぎり 06/8/13(日) 7:48 ┃ ┗Re:翼竜の飛行 Glider Pilot 06/8/13(日) 21:10 ┗とっくに作られていました にしなさとる 06/8/13(日) 21:09 ┗Re:翼竜の飛行 MET 06/8/14(月) 19:48 ┗Re:翼竜の飛行 inaka 06/8/15(火) 22:11 ┗Re:翼竜の飛行 MET 06/8/17(木) 17:57 ┗Re:翼竜の飛行 inaka 06/8/17(木) 22:51 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 翼竜の飛行 ■名前 : MET ■日付 : 06/8/10(木) 9:33 -------------------------------------------------------------------------
昨晩、見逃していた「地球ドラマチック 天空の支配者 翼竜」の再放送を教育TVで見ることが出来ました。 それによると、 1.翼竜は極めて精巧な飛行システムを持ち、自由に飛翔していた。 2.低空飛行から嘴を水面に突っ込み、水中の魚を捕らえることができた。 3.嘴の種類から、水中の生物を漉して食べたり、屍肉を食べたりした種類もあることがわかっている。 4.翼全体を捻ることにより、空中で方向転換していた。(これは、人類初の動力飛行をしたライトフライヤーと同じですね。) 5.一部の鳥と同様、翼の迎角を大きくすることにより、空中で充分減速してからふんわりと着地していた。 6.着地後、翼をほぼ真ん中から上に折りたたみ、四足歩行していた。 7.飛行に必要な視覚と、飛行を制御するために体各部の状態を瞬時に感じフィードバックする機能双方に対応できる脳を持っていた。 8.飛行に必要なエネルギーを確保するため、爬虫類には珍しく恒温動物であったらしい。 9.飛行に適応できるよう5百万年かけて進化し、1億5千万年の間栄えた。 頭蓋骨化石のX線撮影、毛皮痕のある化石、最近フランスで発見された着地跡の化石等でこれらのことがわかったそうです。 化石の研究でこんなことまでわかるものなんですね。 米国で研究されている、翼竜模型の飛行実験も紹介されていました。 5個の関節により翼を微妙にひねり、モーターで羽ばたくよう作られた模型をラジコンで飛ばそうとするものです。 番組作成時点では成功していませんでしたが、現在ではどうなんでしょうか。 私が一番興味を持っていた、翼竜がどのようにして飛び立っていたかについては紹介されていませんでした。 どなたかご存知でしょうか? |
▼METさん: > 昨晩、見逃していた「地球ドラマチック 天空の支配者 翼竜」の再放送を教育TVで見ることが出来ました。 こんにちは。 放送のことは、知りませんでした。 そして、この書込みが 的外れかも? 当時の世界は現在と重力が違う。 そう考えないと 巨大恐竜は歩行出来ない。 現在の「キリン」の血圧は異常に高いとか。 重力が違えば「翼竜」もありえますよね。 |
>当時の世界は現在と重力が違う。 そうそう多くの学者様が気にしないみたいだけど、 当時70tもの巨大恐竜の体重を支える筋肉は、あの足の太さでは作り出せないとか。 陸上では現在の象の体重レベルが限界に近く、重力が違ったのではないかと。 そう考えると巨大な翼竜ももう少し楽に飛んでいたのではないでしょうか。 あの放送では尾翼を付けていましたが、ここにいる人達の英知からすれば、 コウモリのように足を尾翼にみたたて、うまく飛ばすことができるような気がするのですが。 関節を使った翼長2mぐらいの「はばたき翼竜」のラジコンを作って、飛行できれば、NHKのみならずBBCも特集番組作ってくれるでしょうね。 |
以前ネットで翼竜のキットの写真を見たのを思い出し、 検索してみました。 ここで売っているようです。 http://www.randrmodelaircraft.com/Pterotec.htm |
翼竜の模型で思い出すのが、映画「ウォー・ゲーム」のなかで出てくる、ステファン・フォーケン博士がラジコングライダーの翼竜を飛ばしていたシーンを思い出します。 たしか、プテラノドンのラジコングライダーで2m以上の大きさでFRPでできていたような感じです。首も左右にふれていたようでした。まずまずの滑空をしていたのが印象に残っていました。 この映画は、まだインターネットとかハッカーという言葉すら知られていなかった時代の映画ですが、現代の状況と照らし合わせると妙にリアリティのある映画でした。通信も今の光通信とかADSLと違って音響カプラを使用していますからね・・・ かなり脱線してしまいました。すみません。 |
▼かたぎりさん: >翼竜の模型で思い出すのが、映画「ウォー・ゲーム」のなかで出てくる、ステファン・フォーケン博士がラジコングライダーの翼竜を飛ばしていたシーンを思い出します。 かたぎりさん、これが出てくるとは。:-) よく飛んでいましたよね。 On the Wing というIMAXの映画用にポールマクレディが作った翼竜のビデオが出てきました。'85年のです。私も実物スミソニアンで見た覚えがあります。 ちゃんと羽ばたくのですが離陸はウィンチで引っ張っていたような。 佐々木 http://ovirc4.free.fr/Films/maccready.mpg |
>関節を使った翼長2mぐらいの「はばたき翼竜」のラジコンを作って、飛行できれば、NHKのみならずBBCも特集番組作ってくれるでしょうね。 残念ながら、すでに20年も前に、2mどころか5m以上の、「はばたきラジコン翼竜」が作られています。 これは、アメリカのスミソニアン協会が専門家を動員して行った本格的なプロジェクトで、中心となったのは、あの有名な航空機設計家、ポール・マクレディでした。 複数のジャイロと制御用マイコンを搭載し、ウインチと滑走用台車を用いて離陸し、アクティブ・コントロールで尾翼無しでも安定した飛行ができ、滑空だけでなくはばたき飛行も可能な、精巧なものだったそうです。 プロジェクトそのものは成功だったのですが、残念なことに、何度目かの飛行の時、台車を回収するためのパラシュートが機体にひっかかるというトラブルにより、墜落してしまったそうです。 実物は今でもスミソニアン航空宇宙博物館にあるはずですが、もちろんもう飛ぶことはできません。今の技術で作れば、もちろんもっと良い物が作れるでしょうけどね。 |
皆さん、様々なご意見ありがとうございます。 この掲示板に投稿されている皆さんの、飛行に関する知識の豊富なことにいつも驚いています。 恐竜博を主催しているためか、今年はNHKが恐竜をとりあげることが多いようです。 番組で紹介される現代科学の最新成果には驚くようなものも含まれています。 太古の模様は、現在の我々の誰もが見たことがなく、化石という最低限の証拠と、物理、生理等関連科学を根拠に推理することが必要です。 そこに想像力が関与する余地が多く、研究者には大変なことでしょうが、成果だけ齧る門外漢には楽しい限りです。 番組では、マクレディの飛行実験も取り上げられていました。 スタンフォード大の最新模型は翼を捻って方向転換しますが、マクレディのものは頭部を曲げて方向転換します。 したがって、マクレディのものが翼に羽ばたき用の関節1個だけを備えるに対し、最新模型は、微妙にコントロールできるよう5個の関節を備えています。 この方法では、民生用模型の最新技術を用いても、安定した飛行はきわめて難しいようです。 そこで、安定を向上させるよう尾翼が付けられていました。 番組中の最終実験では、負荷に耐えられず、羽ばたき用モーターが壊れました。 尾翼なしで安定した羽ばたき飛行をするには、数多くの実験と、一歩進んだ制御技術が必要なようです。 翼竜模型が墜落した時、責任者である女性研究者が見せた泣き顔は、模型飛行機の墜落経験を持つ者なら誰でもが理解できると思います。 太古の重力も徐々に研究が進んでいるようです。 現在の質量のまま地球の自転が1回/6時間程度に短縮されると、赤道上では遠心力が約15倍となり、重力が約5%小さくなるそうです。 現在の重力のままでも、例えばティラノサウルスは約15km/hで歩行できる計算であると、これもNHKの番組で紹介されていました。 なんだか一挙に恐竜オタクになってしまいそうな今年の夏です。 |
> 番組では、マクレディの飛行実験も取り上げられていました。 > スタンフォード大の最新模型は翼を捻って方向転換しますが、マクレディのものは頭部を曲げて方向転換します。 番組を観られなくて残念です。私は、垂直尾翼の無い鳥型グライダーの製作を行っているので、翼竜にも興味があります。私の実験では、頭部を曲げることによる旋回は不可能でした。現在、翼をねじる仕組み(スプリットエルロンと名付けました)によって、旋回が可能になりました。さらに競技用ハンドランチ機並の滑空性能をもとめ、旋回中の横滑りを減らすよう、尾翼のひねりによる横滑り防止に取り組んでいます。 翼竜でひねって旋回をするというのは、どのようであったのでしょう。 横滑りの状況はどうであったのでしょうか。 |
>翼竜でひねって旋回をするというのは、どのようであったのでしょう。 >横滑りの状況はどうであったのでしょうか。 inakaさん、こんにちは。 遅くなって申し訳ありません。 すごい実験をされているようで、感心しております。 一般向けの番組なので、滑りに関しては全く言及されておりませんでした。 翼を捻る方法については画像を見て頂ければよいのですが、あいにく私にはその方法の持ち合わせがありません。 言葉ではわかりにくいのですが、以下のような、翼竜の生物学的データに基づいた方法であったように思います。 翼竜の翼をイメージしながらお読みください。 1.肩関節が上下、前後に曲がる。 2.肘関節が曲がる。 3.手首関節が曲がる。 4.後ろ足が上下に動く。 これら関節の動きで捻りを生じさせ、翼の迎え角に左右差をつけているようでした。 |
お返事ありがとうございます。 >1.肩関節が上下、前後に曲がる。 >2.肘関節が曲がる。 >3.手首関節が曲がる。 ひねり方に旋回の秘密がありそうですね。 私の鳥型でも関節で曲げられる可能性を1つ1つ確かめてきました。 単純に飛行機のエルロンのような操舵をするとアドバンスヨーが発生して、 右翼を下げると機首が左を向くので墜落してしまいます。 そこから考えると翼竜がとさか状のものがある頭を長く伸ばしていたら、 間違いなく大きなアドバンスヨーが発生すると思われます。 旋回するときは、コンドルのように首を曲げて縮めていたのでしょうか? とにかく長い首は旋回時に問題です。 鳥型では、ひねり方の工夫によって抵抗が大きくなり右翼が下がったときに 機首が右を向き旋回ができました。 競技用のハンドランチといつかは競いたいと思っていて、 今は、旋回半径に最適な傾きを保つ方法を見つけることが課題です。 サーマルトンビの8月13日の実験がうまくいっています。 http://www.microworlds.jp/logo1/いなか工房/鳥型飛行機/サーマルトンビ/index.html |