ぷちトレーナー (EPP練習機)
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クラッシュに強いEPPは、入門者のための練習機に最も適した材料です。
そこで、以前から考えていた小さくて安全性の高い練習機を開発しようと考えました。
今までのEPP機のノウハウを使えば、激しく墜落してもほとんど壊れない練習機が作れるはずです。

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ぷちトレーナーのコンセプト

* 小さな子供にも恐怖感をを与えないような大きさと軽さを持っていること。
* 特殊なメカを使わない範囲で、出来るだけ軽くゆっくり飛ぶこと。
* 良好な操縦性と、手放しで飛べる自立安定性を両立すること。
* コンクリートに墜落してもほとんど壊れない耐衝撃性を持たせる。
* 出来る限りシンプルで組み立てが容易であること。

ぷちトレーナーは、まったくRCの経験が無い小学校低学年の子供にポンと渡して
「これで遊んでおいで。」と安心して言えるような紙飛行機感覚の練習機を目指して開発しました。
実際にそれが可能かどうかは議論の分かれるところでしょうが、
かなり目標に近い機体になっていると思います。

機体重量は160gほどでプロペラが後ろについているので、もし体に当たっても安全です。
もちろんEPP製なので、少々墜落してもほとんど壊れません。

この機体は、入門者のプレッシャーを減らすため、
あえてオモチャの延長とも思える雰囲気を与えていますが、
いわゆるトイプレーンではなく、操縦者が意のままに操れる本物の操縦性を持った練習機です。

なお、初心者のために、急降下させてもなるべくスピードが出ない設計のため、
風が強いときには風下から戻ってこれない可能性があるので飛行できません。
朝は無風の場合が多いので、早起きして日の出とともに練習することをお勧めします。

ぷ ちトレーナーは、こちらから購入できます

Atorie_m_m

スペック

全長         :670mm
全幅         :800mm
全備重量 :約165g
主翼面積 :14dm2
主翼翼型 :クラークY風、固定フラップつき
胴体材質 :EPP+カーボンパイプ
主翼構造 :EPP
尾翼構造 :EPP
翼面荷重 :12g/dm2
モーター  :GWS 50XC
スピコン  :3A以上
プロペラ  :GWS 0320
バッテリー:7.2V300mAhニッケル水素等
  

EPP練習機の開発まで

試作初号機

最初のアイディアスケッチ(3Dモデリング)

ノーズから墜落しても良いように、プッシャー式となっています。
出来るだけ軽くしたかったので、モーターは定番の50XCを使うことにしました。
ギヤダウンの方が推力を稼げるのは明らかですが、
子供が飛ばすことを考え、トラブルの原因を出来る限り排除するためにダイレクトで使用します。

いつものように三面図を拡大コピーし、部品を切り出します。

出来る限りシンプルな構造を採用し、組み立てを容易にしようと考えてあります。

実際に切り出してみると胴体側面積があまりにも大きく、
横滑りすることによってロールをコントロールするラダー機としては、
操縦性が悪くなるのが予想されたため、胴体を細身にしてプロペラを翼の上に付けることにしました。

バッテリーはニッケル水素300mAの5〜7セルです。
超初心者用の機体なので、安全のためリポは使わないようにしました。

試作機バージョン1.1

早速テスト飛行してみましたが、実に良く飛びます。
ガムテープだらけでみっともないですが・・・。(笑)

主翼中央付近に固定フラップを付けて、出来るだけスピードを落とせるようにすると同時に、
ネジリ下げ効果によって翼端失速を完全に防止しようと考えました。


飛ばすたびにデザインを変更し、各部のセッティングを煮詰めていきます。

試作機バージョン1.2                   試作機バージョン1.3
 

フラップ形状を色々変えてテストしています。
翼端に向かって滑らかなテーパーになっていたほうが、抵抗が少なく気持ちよく飛びます。
中央付近が幅広になっているため、フラップによるネジリ下げも効果的に働いているようです。

また、尾翼をかなり大きくすることにより、見違えるほど安定感が増すことを発見しました。
やはり機体が小型になるほど、自分が考えるよりもずっと大きな尾翼を与えるのが正解のようです。

デルタ形状の水平尾翼にも理由があります。
補強を最小限にして、飛行中なるべくネジレないようにするために、
補強とカーボンパイプを最短距離で三角形に結んだ形です。

また、エレベーターは補強無しで充分なネジレ剛性を与えるために、
ホーン部分から滑らかな強度勾配をつけるようなテーパー状になっています。

6セル300mAhニッケル水素を積むために、機首を少し伸ばしました。
両サイドに貼り付けていたメカも、すべて埋め込み
抵抗を減らした結果、大変良く滑空するようになりました。
もちろん、抵抗を減らすのは上昇力や飛行時間の点でもプラスになります。

ラダー機にとって命ともいえる上反角は、数多くのテスト飛行の後決定しました。
非常に良い操縦レスポンスと安定性を両立しています。



グ ライダー翼+翼端上反角仕様のテスト

初心者用のノーマル翼型。 これにフラップが付きます。

グライダーとしても楽しめる低抵抗の翼型。 (S4083 ベース)
フラップなし。

試作機バージョン1.4
 

S4083ベースの翼型で、翼端上反角仕様をテストしました。
空気抵抗が大幅に少なくなり、滑空性能が飛躍的にアップしました。
まるでハンドランチグライダーそのものです。

あまりにも滑空性能が良いので、
しばらくの間モーターを止めて土手ソアリングを楽しみました。

この機体ならば、サーマルを捕らえて上昇させることも出来るでしょう。
翼端上反角は操縦性もアップし、さらに小回りがきくようになりました。

しかぁーし、操縦が難しくなりました・・・。(^_^;)
(と言っても経験者にとっては全然簡単なんですけど)

ダイブさせると今までの二倍のスピードで突っ込んできますし、ピッチコントロールもピーキーになりました。
これは、入門者のための練習機にとって致命的です。

やはり、初心者のためには以前使っていた厚めの翼型の方が良いようですね。
経験者の方には、グライダー翼型も大変楽しいです。



試 作機バージョン1 完成

EPPにくっ付くフイルム京商ライトコートでカラーリングしてみました。
工作の初心者でも簡単に出来るように、
非常にシンプルで効果的なグラフィックデザインを心がけました。

この機体は操縦性が良いためかもしれませんが、飛ばしていて非常に楽しいです。
また、この大きさの機体としては、トップクラスの安定感と操縦性を持っていると思います。

10m四方で8の字を描いたり、車の屋根に着陸するのも簡単に出来ます。
飛行速度もユックリでプロペラが後ろにありますから、だれでも簡単にハンドキャッチできます。

基本的には、重心が後ろ気味の機体を、
大きな尾翼で安定させてユックリ飛ばすセッティングです。
重心を前にするとピッチ方向の自立安定が良くなりますが、スローフライトが犠牲になります。
フラップの有無を含めて、どちらが良いかはユーザーがチョイスすれば良いでしょう。

翼面加重も軽く尾翼も大きいので、
多少いい加減に作ってもちゃんと飛ぶ所も初心者向きですね。

私の機体のフラップは、翼の上面を真っ直ぐ延長した角度で取り付けられていますが、
好みで取り外したり、角度を色々変えてみるのもいいかもしれません。



★ フライトビデオ 
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RC-TV

Video.jpg
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RC-TV

 

 

ビデオでは多少不安定に見えるかもしれませんが、
これは無理やり看板の間をスラロームさせたり、
コブラ気味に翼を失速させて飛行させようとしたりしたからです。
ただスムーズに飛んでいるだけのシーンだと、
見ている人が面白くないかなと思いまして・・・。(笑)
実際はスティックから手を放せば、どこまでも安定して飛行します。



シミュレーターFMS用のぷちトレーナー
Beta7用 Alpha 8用
(エ ルロンチャンネルでラダー操作が出来ます)
PetitTrainer.zip   47KB
PetitTrainerA8.zip   45KB

実機に良く似た挙動にセッティングしてあります。
 


ユーザーモニターのため配布された試作機たち

解説ページはこちら
http://papafoxtrot.hp.infoseek.co.jp/construction.html/poyo.html/poyo_manual.html
(開発中で公開できない機体だったため、皆さんは違う名前で呼び あっています)

   



総 評

ぷちトレーナーは予想以上に良い機体になりました。
色々な人に飛ばしてもらいましたが、非常に好評でした。

この機体の飛行フィーリングは、ベテランをも夢中にさせる不思議な魅力を持っています。
アクロバットなんか出来なくても、ただ飛ばしているだけで楽しいんです。
人に貸すと送信機を返してくれなくなります。 (笑)



モーターとプロペラ

プロペラは50XCに付いてくる純正を使います。


重 要!

50XCは、とても小さいモーターなので無理は出来ません。
出来るだけ中スローで飛ばして、高度を上げるときにだけハイにすると良いでしょう。
フルスロットルを延々続けると、モーターがオーバーヒートして壊れる可能性があります。
特に8.4Vを使った場合はオーバーヒートしやすいので、長 いフルスロットルは厳禁です。

プロペラを入れる時はかなりきついですが、絶対にハンマーなどで叩かないでください。
後ろにあるコンデンサーを壊さないように、モーターの横をつまんで
ゆっくりじわじわ押し込んでいくと入ります。

上手く入れられない時には50XC用ペラアダプターを購入するのもいいでしょう。

プロペラは文字や数字が刻印されている方が前方(機 体の進行方向)になります。
差し込み方向が普通の飛行機と逆ですから、注意が必要です。

裏返しに付けると推力不足により飛ばなくなります。

50XCの他にも、多種多様なモーターが使えます。
グラステープで取り付けているだけなので交換も簡単です。

7.2V用130モーターで の飛行
 
  
パワーはありますが、かなり重さを感じますし、それなりに電力も必要です。
50XCの方がこの機体に合っていると思います。

自作CDブラシレスモーター での飛行

やはりブラシレスは段違いに性能が良いですね。
静かでパワーもあり、長時間フルスロットルにしてもオーバーヒートの心配もありません。
 安心感がまるで違います。
これは0.35mmの25ターンで巻きましたが、突き詰めるともっと良い巻き方があるでしょう。


バッテリー

バッテリーも色々なものが積めますが、
ユニオン、HPI、京商などの300mAhニッケル水素バッテリーが
パンチがありますのでお勧めです。

8.4V-300mAh  ハイパワー
7.2V-300mAh  標準   
6V-300mAh  インドア

注 意!
NiMH 7.2V650mAhなどの重いバッテリーを使うと、
まったく上昇できないかフルスロットルを多用しなけれ ばならないため
モーターが焼ける可能性があります。
NiMHの場合は必ず 300mAhを使ってください。

もちろんリチウムポリマーも使えます。
翼面加重にはかなり余裕がありますので、1200mAhを搭載しても問題なく飛ぶでしょう。

重量バランスから考えると、700mAh〜1000mAh位がちょうど良いかもしれません。

飛行時間

50XCモーターと7.2V-300mAhの標準仕様で、
時々フルスロットルにする程度の飛行をした場合、平均飛行時間は約15分です。

ある日、50XCモーター+8.4V-300mAhのニッケル水素で
飛行時間をどのくらい延ばせるのかチャレンジしたことがありますが、
その時は驚くことに24分3秒も飛んでいました。 (^_^;)
ちなみに、モーターはスローで回しっぱなしです。
1200mAhのリポだといったい何分飛ぶのか、考えたくもありません。(笑)

主翼はフラップを含めてグルッと一周グラステープ補強をしています。

主翼の10mm幅プラ板による補強は
オーバークオリティだったので、もう少し細くする予定です。

この頃は、ユニオンの7セルを1セル抜いて7.2Vにして飛ばしていました。
これはHPI(456MB)ミニフライヤーのバッテリーと同等だと思います。


試作機バージョン2
キット化に向けて、ある所で作ってもらった試作機です。

この機体は、どういうわけか上反角が少なめに設計変更されていたため、
ラダーを切っても非常に向きが変わりにくく、
運動性と操縦性に問題がありましたので、後で上反角を元通りに修正しました。

 

主翼と水平尾翼の補強として、0.5mm塩ビ板を上下に貼りました。
尾ソリは、リンケージで余ったピアノ線を付けています。

 

垂直尾翼は0.2mmPPシートをカーボンパイプにぐるっと回して両面に接着し、
垂直尾翼の補強とカーボンパイプとの接着補強を兼ねています。

4.4gサーボを使用してみました。
胴体下面のグラステープはとても大事です。 これが無いと墜落時にすぐ裂けます。

最適なダウンスラストはプロペラの径によって変わるようです。
大きく付けすぎると推力が無駄になります。

また、プロペラ後流が垂直尾翼に当たる加減で、真っ直ぐ滑走するかどうかが決まるようです。

重心位置はいろいろ試してみましたが、
RC経験が無い入門者には前縁から50mmが良く、経験者には70mmが良いようです。

50mmの場合は前重心でエレベーターがマイルドになるため
入門者にありがちなピッチングが抑えられます。
しかし、浮きが少し悪くなり、スピードも出がちになります。

70mmの場合は浮きが良くなりグライダーのように飛ばすことが出来ますし、
かなりのスローフライトが出来ますが、エレベーターは多少敏感になります。



試 作機バージョン3

最終確認のため、組み立てキットの試作版を送ってもらって組み立てたものです。

 

私の機体よりカクカクした感じだったので、カットラインを丸くするように変更をお願いしました。
胴体幅の微調整と、上反角の微調整も行いました。

受信機とアンプを胴体底面に内蔵することにしました。

また、サーボの搭載方法と位置を改良し、側面で取り付けるようにしたので、
6g以下のあらゆるサーボが簡単に搭載できるようになりました。

Graupner(GWS)6gサーボを使用する場合。

8.4V-300mAh仕様の場合のバッテリー搭載位置。
パワーはあるのですが、フルスロットルでモーターが過熱しやすいので注意が必要です。



最 終キット版試作機

ぷちトレーナーのキット化に向けた最終段階の試作機です。
各部のアール処理など、細かい部分にまでこだわってデザインを煮詰めました。

このまま市販する予定です。
この機体の組み立てシーンを写真撮影し、説明書を作りました。


取扱・組み立て説明書

PT_M.zip 3.6MB


 受信機・アンプ・モーター・バッテリー の接続の仕方

ラダー機にとって上反角は非常に重要ですから、必ず説明書の指示通りに合わせてください。
何度もテスト飛行して決定した角度です。
少なすぎると極端に向きが変わりにくくなり、非常に飛ばしにくくなります。

サーボを入れる部分はWAYPOINT W-038CLに合わせてあります。
各コードは、胴体をカッターで少し切って押し込んであります。

バージョン3(奥の機体)と バージョン4(手前の機体)
尾翼のカーブやサーボなどがほんの少し異なっており、キャノピーもスマートになっています。

現在はベテランと言われる人でも、生まれて初めてラジコン飛行機を飛ばした時は、
誰でも大変な恐怖とプレッシャーを味わってきたはずです。

大切な機体が墜落して、一瞬にして木っ端微塵になるのではないかと言う不安で、
心臓はドキドキ、膝がガクガク震えながら飛ばした人は私だけではないでしょう。
実際に何度か大破しましたが・・・。(^_^;)

ぷちトレーナーのようなEPP練習機の登場で、
このような恐怖と戦いながら入門することは無くなったと言えるでしょう。

私は、この機体の斜め後ろから見た眺めが一番好きです。 o(^-^)o
出来るだけ優しい機体に見えるようなデザインを心がけました。

大きめの尾翼によるサイズを超えた安定感と、
ダイレクトでレスポンスに優れた運動性は、開発時に最もこだわった所です。

この機体は翼面加重が非常に軽いことと、フラップのネジリ下げ効果により、
低速でどんなにラフに舵を切っても翼端失速を起こすことはありません。
また、急旋回で不意に回り込んだり、スピンを起こしそうになることもありません。

ぷちトレーナーは、ちょっとした駐車場位の空き地があれば遊べますから、
普段なかなか飛行場に行けない人にもお勧めできます。
地方によっては、自分の庭で飛ばせる羨ましい人もいるかもしれませんね。(笑)

ぷちトレーナーは初心者が操縦を間違えて急降下することになっても、
出来る限りスピードが出ないように、わざと抵抗の大きな翼を採用しています。

その分浮きは良くて挙動がマイルドですが、その翼の抵抗のため、
水平飛行中はフルスロットルでもハーフスロットルでも、飛び方にそれほど差はありません。

高度の調整はエレベーターではなく、スロットルで行います。
フルスロットルとハーフスロットルの中間位にしておけば、少しずつ高度が上がっていきます。
エレベーターで無理に頭を上げようとする操作はしないでください。
抵抗が大きくなるため、まったく上昇できなくなります。

モーター保護のためにも、水平飛行では出来るだけハーフスロットルで飛ばしてください。
延々フルスロットルでの飛行を続けると、オーバーヒートにより
すぐにモーターがダメになる場合がありますので十分な注意が必要です。

また、フライトが終わったらモーターを冷やすため、
ある程度の時間休ませてから次のフライトを行ってください。

ぷちトレーナーは、ハーフスロットルで
トリムを少しだけアップ気味にして飛ばす時が、最も安定します。

もし無風ならば、上空高く上げた後に
送信機を下に置いて、のんびり飛んでいるのを眺めていてもOKです。
そして、下ろしたくなったらモーターを止めてその辺に落ちるまで待っていればいいのです。
つまり、着陸を覚えなくてもRC飛行機が飛ばせるのです!
ほとんどの場合、墜落しても壊れることはありません。

入門者にとって、これほど理想的な練習機は無いでしょう。
私は、この機体が沢山の初心者に渡ることで、
RC飛行機を操縦する楽しさを一人でも多くの人に感じてもらいたいと思っています。 o(^-^)o



  ぷ ちトレーナーが風に弱い理由

ぷちトレーナーは子供にもプレッシャーを与えないように、
出来るだけ軽く、出来るだけ遅く飛ぶように作ってありますし、
安全のため垂直ダイブでもある程度以上のスピードは出ないようになっています。

風に強い機体にするためには、
スピードの出る機体を作らなければなりません。
例を言うと、QuickBladeは台風 並みの強風の中でも飛ばすことが出来ます。

つまり風に強い機体とは、ぷちトレーナーと正反対の機体と言う事になります。
翼を小さくしてもっと翼面加重を重くし、空気抵抗の少ない翼型を採用し、
ハイパワーのモーターを積むことになります。
でも、このような機体では、RCを飛ばした事の無い子供にいきなり貸せないですよね。

つまり、ぷちトレーナーのコンセプトのまま、
風に強い機体を作ることは物理的に不可能です。

しかし、「今より少しだけ風に強くする」程 度のチューニングならば、
フラップを取り外し、ブラシレスを搭載すればOKだと思います。
あと、多少前ぎみの重心にした方がいいでしょう。
これだけでもずいぶん変わると思います。



主 翼をゴム留めにする

あるユーザーの方に、
「自分は小さい車に乗っているので、主翼を分解式に出来ないか」
相談を受けました。

ぷちトレーナーの主翼は分解式にしてもまったく問題ありません。
竹串を2本刺して主翼を輪ゴムで留めればOKでしょう。
胴体が裂けないように、ワッシャー状の薄いプラ板などを
貼って補強をすると更に良いと思います。

主翼の後縁は薄いので、そのままだと輪ゴムに引っ張られて歪むと思うので、
細く切ったプラ板などを貼って補強するといいと思います。
スピコンとモーター間のコネクターは、引っ張ると容易に抜けるものを使用してください。

私がこの機体の主翼を分解式にしなかったのは、子供が操縦していて墜落した時に
「あ、壊れちゃった・・・」と思わせな いようにしたかったからです。
自分の操縦ミスのせいで主翼と胴体がバラバラになった機体を見るのは、
小さな子供には大変ショックな出来事ではないかと思ったのです。




プ チトレーナーに搭載できるブラシレスモーター

プチトレーナーは翼面加重など飛行能力に余裕があるので、かなりの種類のモーターが使えると思いますが、
オーバーパワーで機体が暴れると飛ばしていて楽しくないので、
ブラシレスを使う場合でも、出来るだけ軽量(20g以下)でパワーの無いモーターが良いと思います。
推力は60g程度あれば飛行できます。


コ スモテックCT1811 Kv2000モーター



コスモテックCT1811は大変軽いアウトランナーブラシレスモーターで、
マウント込みでも50XCより軽く、大き目のプロペラが使えるので効率も良く、
ぷちトレーナーのような軽量機に最適です。



主翼をカットした残りのEPPを使い、このようなマウントを作ってください。
(足りない場合はEPPを継ぎ足してもかまいません)

こ の図は原寸大です


ベニヤはスコッチなどで接着してください。

モーター付属のア ルミマウントの形状が写真と異なる場合があります


マウントを主翼上面の後端に合わせて接着し、モーターを木ネジなどで固定します。

サイドスラストは0度でかまいません。
色々テストしましたが、この機体のように主翼の上にプロペラがある場合は、
大きなサイドスラストを付けてもほとんど挙動は変わりませんでしたので、
ラダートリムで真っ直ぐ飛ぶように調整してください。
垂直尾翼に対してラダーが少々曲がった状態で真っ直ぐ飛ぶかもしれませんが、
それで正常です。

Kv2000の場合、プロペラはGWS 4530が初心者用としてちょうど良いようです。
(プロペラの向きは、文字がある面が機首方向です)

ベテランの方で、推力が不足していると感じた場合は
5030や5043を使ってみてください。
(ハーフスロットルがまだ上手に使えない初心者の方 は、必ず4530を使ってください。
5043のフルスロットルではスピードが出すぎます。)




このモーターは巻線の根元が切れやすいらしいので、
私はエポキシで固めました。



す かいうぇーぶ2号さんからの情報です。

Feigao Kv4100モーター

Feigao Kv4100+GWS3020+400mAh3Sで飛ばしてます。
パワフルな50XCって感じで良いですよ。
ペラが小さいので変な癖も感じませんし、ゆっくり周回
させてれば20分ほど浮いてます。

800の2Sならきっと飽きるほど 飛ばせると思います。




samu さんからの情報です。

HYPERION Z2205モーター

モーター HYPERION Z2205 34tarn
アンプ  enESC-12A (エンルート)
ぺラ   GWS 5.0×4.3 スローフライペラ
バッテリー リポ2S880 7.4V

私もR/C初心者でぷちトレーナ機が初めてでした。
始めは50XCで飛ばしていましたが、だんだん力強く飛ばしたいと思いモーターを替えました。

ぺラが大きのでマウントを高くしモーターの取り付け角度は少し上向けにし、
後ろ重心になるのでリポを大きめにしてなるべく前に積んでます。

ぺラはいろいろ試しましたが、5043が良いと思います。
1番は音が静かな事、トルクあるので余裕がもてる、長時間飛ばせるなど良いことばかりです。

この組み合わせがベストかどうか分りませんが
初心者の私には、とても飛ばしやすくなってます。ご参考まで。

尾翼もPPテープ張りにして、
 ループ、逆ループ、背面飛行、ラダーロールもどきも(失敗も多い、笑)
 ようやく出来るようになりました。


モーターパワーと推力線の高さについて

ぷちトレーナーは50XCモーターと7.2V-300mAhニッケル水素バッテリーで
バランスするように作ってあります。

ハイパワーモーターや高性能リポを積んでフルスロットルでの飛行を楽しみたい方は、
モーターマウントを自作してモーターを高い位置に付けると、
ダウンスラストのような効果が出るため 
その人の好みのフィーリングに合わせられるかもしれません。

ぷちトレーナーは、いつもフラップを下ろした状態で飛行するようになっています。
ですから、パワーを上げると頭を上げるのは正常な挙動です。

この機体は機体の真ん中にプロペラを配置している関係上、
アップスラストでもダウンスラストでもそれほど大きな挙動の違いがありません。

ハイパワーで元気に飛ばしたい場合は、モーターマウントを高くしてください。
プロペラを高い位置に置くことによって、フルスロットルで機首を下げる方向に力が働くために、
頭上げを抑えることが出来るでしょう。
フラップを外して飛行させるのも有効だと思います。

ラダー操作で頭を上げる(正確には急旋回後にラ ダーを戻した後に頭を上げる)のは、
ラダー機独特の正常な挙動です。
これを解消するためには上反角を減らさなければなりませんが、運動性は著しく低下します。
この挙動を嫌う方はとりあえずの対処法として、急激なラダー操作をしないように、
ラダーの動作量を半分にして飛ばしてみてください。



水 上ぷちトレーナー

フロートを装着して水上機にしてみました。
こちらのページをご覧ください。

水上ぷち トレーナーのページへ>>>

 

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つばささんのレポート

つばささんのサイトのぷちトレーナー のページ
http://www.ne.jp/asahi/h/p/puti.htm
フライトビデオもあります。

トップページはこちら


スカイスポーツ応援団

をーつきさんのレポート

同じく、つばささんのサイトの中にある[をーつき]さんのレポート
http://www.ne.jp/asahi/h/p/PTfunntou.htm
組み立て説明書としても使えるほどの、素晴らしい記事とインプレッションです。


Keilさんのレポート

ポルコのコーヒーブレーク内のぷちトレーナーのページ
http://www005.upp.so-net.ne.jp/porco2/rc/12-hangar/12-masspro/keil-pt-00.htm

フライトビデオもあります。

トップページはこちら

ポルコのコーヒーブレーク
 


ラ ジコンホビーTOMOさん

トップページはこちら
http://homepage3.nifty.com/rc-tomo/

ラジコンホビーTOMO

SNOWさんのレポート

http://snowjpn.vis.ne.jp/myPlane/puchi/puchitore.htm

トップページはこちら

SNOW's RC
  

Dandelion さんからの投稿

昨日生まれてはじめてラジコン飛行機を飛ばしました。機体は「ぷちトレーナー」です。
何度か墜落はしましたが(^^ゞ…何とか単独で離陸・旋回・着陸できるようになりました!

クラブ等に所属してベテランの方に教えていただくのが一番いいとは思うのですが、
環境的に無理なので、ラジコン飛行機は無 理かなぁ?と思っていたのですが…
「ぷちトレーナー」は凄いです!全くの素人の私でも飛ばすことができました!

ぷちトレーナーの設計者sekiaiさん!
こんなにイイ飛行機を設計&発表していただいてありがとうございます!
これからも安全第一で練習に励みます!

Dandelionさんのサイト


Petit Trainer Additional Information for Beginner

初心者向けの補強方法など、実際にぷちトレーナーを使って入門したい人のための
大変参考になる記事があります。



西 郷ドンさんからの投稿

僕も初飛行成功しました!!!!!
一回目はラダースッティクを倒しすぎて「どかーん!!」と墜落しましたが、無傷のまま!!
すごーいと思っているうちに、8の字飛行(←もどき)ができるようになりました。
調子に乗ってハンドキャッチをしてみると、一発で成功!
全然、緊張しませんでした。こんな素晴らしい飛行機と出会えて幸せです。
堰合さん、本当にありがとうございます!!



プーマのパクリの「クーマ」のシールを貼りました。(笑)



と くさんからの投稿

こんにちは!
以前、夜間飛行の話題の中で書き込みさせて頂きましました、とくです。
あれから、私の回りにもLED装着のぷちトレ仲間が増えて、
みんなで機体を持ち寄り、ナイトミーティングを開催しました。

真っ暗な中でのライトアップ飛行は、昼間とは違った楽しさがあります。
これも、静かにゆっくり飛ぶ、ぷちトレだから可能な事だと思います。
HPの方には動画がありますので、よろしかったら御覧ください。

と くさんのラジコン部屋



も んなさんからの投稿

ラジコン飛行機初心者の もんな と申します。
    RCカーからの転向で、今回 「ぷちトレーナー」を購入させてもらいました。

  機体の製作は、説明書を穴が開くほど見て完全ノーマルで造りましたが
  テープの貼り過ぎか?170gと少々重くなり・・
  操縦方法は、FMSでみっちり練習(1ヶ月くらい)して本日初めてフライトにトライしました。

  緊張で、なかなか投げれませんでしたが、”丈夫な機体”を信じて
  風上に押し出すと・・  あれ? と思うほどあっさり水平飛行からゆるい旋回で飛んでいます。
  ラダーとエレベーターで操縦を始めたのは二周ほど回ってからでした。

  飛行機は、まったく初めてなのにこんなに簡単でいいのかな? といろいろ考
  えながらも、やっぱり、飛行機はカッコイイ!と、とても感動しました。
  (FMSどおりに飛ぶんですね!)
  着陸は、草むらに難着陸でしたが、何の損傷もなく無事帰って来れました。

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初飛行の後バッテリーの充電をして、2回目のフライトを楽しんできました。 

やはり、奇跡は2度続かず、風に煽られてパニックになり立派に墜落するやら、
遠くの木に引っかかって回収するのに四苦八苦するやら、奥さんに笑われるやら
いろいろありましたが、機体は柔軟にショックを吸収してビクともしてませんでした。 
すごいですねー

いやー! 飛行機って良いですね。
早速バッテリーをもう一個買って、来週に備えます。

  こんなにスムーズにRC飛行機の世界に入れたのも、Sekiaiさんの設計の賜物ですね。
  今後も、HPを楽しく拝見させていただきます。
  ほんとうに、ありがとうございました。
 

-----Sekiaiより-----
私も大変嬉しく思います。

普通、初めてRC飛行機を操縦する人は何度も墜 落するものですが、
最初から飛ばせるなんて凄いですね。

素晴らしいRC飛行機の世界へようこそ!
これからもよろしくお願いします。


keisukeさんのレポート

9kei.com内のぷちトレーナーのページ
http://www.9kei.com/rc/petite/petite_trainer.htm

トップページはこちら

9kei.comRCAirplanes


オルグさんからの投稿

はじめまして
最近動画サイトなどでラジコン飛行機の映像を見るたびに、
自分も飛ばしたいなぁと思いながらも・・

20年ぐらい前まだ小学生のころです、
親父がエンジン機やっていまして、よくフライトに付き合っていました。

自分も機械全般に興味があったので飛行機の事、操縦方法や作り方などなど色々教えてもらってました。
ある日親父が上空に飛行機を上げた直後に「お前もやってみるか?」と、
もちろん飛び付いてプロポを渡してもらったのですが、
ものの数分でコントロールを失い地面に激しく衝突・・大破
そんなトラウマがあり、中々手を出せず・・

ある日、シミュレーターでネットサーフィン中に「RC飛行機実験工房」に出会い、
壊れないRC飛行機があることを知り これだ!!  と

早速情報収集して(なにぶん初めてなのでこれが一番時間かかりました)
モーター:コスモテックCT1811-1800、アンプ:コスモテックPentium-6A、
電池:TahmazoLP-2S1P600G、ペラ:GMSスロープライト4*2.5 4.5*4 5*4.3、
受信機:GMSマイクロに決定、ネットショップで一式揃え製作開始。

親父の時代のKITは材料一式+図面でしたし、
材料一式といいながらも補強パーツなどは自分で考え補充しなければならないなどなど、
何日も木材と格闘しているのを見てきた私としては、
拍子抜けするくらい簡単な作業でした、5〜6時間くらいでしょうか。

翼の加工精度も抜群、上反角も加工する事無く説明書どおりにサクサク組みあがりました。
モーターベースは、標準の物の幅を1.5倍にした物を上下逆にし、
その後部にモーターのリアマウントを直接グラステープ貼りにしました。
(後で気が付いたのですが、この状態だと5インチペラが付かないと いう、ポカをやってしまいました)
FMSでシュミレーションを2時間ほど行い、庭先でちょい投げ、問題なさそうです。

そして本日、処女飛行に行ってまいりました。
朝から風が強く、葉っぱとにらめっこ、ちょっと風がおさまった隙に「エイ!!」っと、手投げ
ビュイ〜〜ン 飛んだ!!
と、思った次の瞬間突風が吹き荒れ、とんでもないスピードで吹っ飛び、
20年ぶりに木登りするハメになりました。無理は禁物ですね、木に引っかかってくれてよかった。

お昼ごろに風がおさまったので、再チャレンジ!!
感動です、自分の思い通りに飛んでくれます、しかも超スローです。
対面だからこっちに倒すと考える時間もあります。

しかも、FMSで体験した飛行とほぼ同じように
(FMSほどクイックで無いので実機のほうが飛ばしやすく感じまし た)飛んでくれます。

飛ばす場所も、少年野球のグランド程度あれば全く問題なさそうです。
操縦に余裕が出てきたので、15Mくらいまで上空に上げて、
初心者なりのナンチャッテアクロバティックなこともやってみたり、兎にも角にも面白い!
落としても壊れないことも、もちろん体感済み。
息子にプロポを渡しても大丈夫だと確信。

機体設計者のsekiaiさんに感謝感激し、投稿しました。

追伸 4*2.5ペラでフルスロットル1.2A、4.5*4で2A、
定常飛行状態で両ペラ共に0.3A程(スティック位置から後で計測したので正確ではありませんが^^;)、
秤が無いので機体重量や推力がわからないのが残念。
飛行時間は飛ばし方の違いでずいぶん差が出るとは思いますが、
7.4Vリポ600mA/hで、4.5*4が40分ほど、4*2.5は一時間以上、4インチペラでの自力離陸も余裕でした。

もうひとつ、FutabaNewFF7(角型トレーナーコード)、WINXP+FMS α8.5+SmartPropoplus、
双葉純正パーツBB1027「REALFLIGHT G2 FF9用」アダプタコード(定価1050)
+普通のオーディオモノラルコード(抵抗なし)を、PC側ライン入力で問題なく作動しました。

-------------------設計者Sekiaiから- --------------------

オルグさんはじめまして。
ぷちトレーナーを買ってくださってありがとうございます。・・m(u_u) m・・ぺこ。

この機体でRC飛行機に入門し、その日の内に初飛行に成功したと言う
感想をいただくたびに大変嬉しく思います。

このようにEPP製の壊れない練習機は圧倒的な練習効率を生み出すのですが、
なぜ大手メーカーが興味を示さないのかまったく不思議でなりませんね。(^_^;)
私としてはこのような機体をどんどんキット化して世界中に売ってほしいと思っています。




★ ぷちトレーナー・プロモーションビデオ
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RC-TV

時間  17分
http://eyevio.jp/movie/297301

ぷちトレーナーの魅力が沢山詰まったビデオです。
BGMは、よっぴさんの作曲です。
ど うもありがとうございます。

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RC-TV

 

  
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