Page 1054 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ジェットエンジンのカランカラン音 ひろさ 09/1/6(火) 23:15 ┣Re:ジェットエンジンのカランカラン音 ナカヤン 09/1/7(水) 2:18 ┗Re:ジェットエンジンのカランカラン音 アイローネ 09/1/7(水) 18:45 ┗Re:ジェットエンジンのカランカラン音 ひろさ 09/1/7(水) 22:25 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ジェットエンジンのカランカラン音 ■名前 : ひろさ ■日付 : 09/1/6(火) 23:15 -------------------------------------------------------------------------
A320(本物)にタラップで搭乗する時にジェットエンジンからカラン、カランと金属の大きな打音が出ていました。気になってパイロットに聞いてもらったらエンジンが止まっている時に、風が吹くとファンとファンシュラウドが当たって音が出るが、上空に行けば止まるので全く心配無用とのこと。 何故ジェットエンジンが止まっている時に打音が出て、回り出せば寸法関係がどう変化して干渉が止まるのかご専門の方がいたら教えてください。 |
なんっかどっかで聞いたことあるな〜と思ったら ここに書いてあることではないでしょうか? http://homepage2.nifty.com/tachino/engine2.html ブレードは1枚1枚ハウジングに挿入され、ガタガタの状態です。 回転による遠心力で固定されます。 従って、回転開始時には、カタカタと音がします。 ブレードの熱膨張による逃がしが設けられています。 とありますね、 写真はウィキペディアにあった 実機タービンブレードですが、このように根元はクリスマスツリー状の鍵の形で ハウジングに挿入されているだけのようです。 構造部材の熱膨張や遠心力で稼働時は問題なく、 冷えて外部の風なんかで回ってる時はこれがカランカラン音がするのかもしれませんね。 以上、素人の想像でした(汗 |
▼ひろささん: よこやりですいません。 >、風が吹くとファンとファンシュラウドが当たって音が出る。 シェラウドとファンは当たってはいないと思います。ナカヤンさんの言うとおりファン同士がぶつかっている音と思われます。 エンジン部品には色いろな材料が使われています。エンジン運転中と停止時では温度に数百度の差があります。加えて運転中の温度はエンジン各部でかなり差があります。材料によって熱膨張係数が違うので、運転中に適正なクリアランスになるように設定すると、冷間時には各部ががたがたの隙間になってしまう訳です。 模型用ジェットはいまのところターボファンではないので、ファンはなく1体型のコンプレッサーインペラーとタービンインペラーがあるだけです。ところが、実機のファンは組み立て式になっています。 たしかに1体型でファンを製作すれば、ファン同士がぶつかることは、ありませんが、実機のエンジンの様な大きなファンを1体で製作するのは非常にコストがかかります。 なのでファンブレードを1枚ずつばらして製作し、完成したファンブレードのそれぞれの質量を正確に測って、バランスが取れるように配列して1組のファンとします。 で、音の出ている場所ですが、ファンブレードの途中に隣のファンとつながるようにリング状のステーがでていませんか? すべてのターボファンがこうなっているわけではありませんが、多くのファンエンジンではブレード間にリング状のステーが付いているようです。 近くで見ると、このステーは隣のブレードから出ているステーとの間にかなりの隙間があります。ファンはハブにガタガタの状態で取り付けられているので、風が吹くとこの部分が互いにぶつかってカラカラと音が出るのです。 エンジンが回転し始めるとこのステー部分にも遠心力が働いて外側に曲げられるので、隣のステーとくっついてファンブレードはがっちり固定された状態で回転しているのです。 以上、エンジンのカラカラ音の出る訳です。 |
ナカヤンさん、アイローネさんありがとうございます。 たいへん良くわかりました。 ファンとファンシュラウドが当たっている音なら「こする」音で打音(カランカラン)にはなりませんよね。それにグレードが膨張するのに停止時干渉するはずが無いですね。某航空会社の機長に教えてあげましょう。 ブレード同士がぶつかる程、ハブとのクリアランスが大きいとも思えないので、音源はハブとブレード間のクリアランスによる打音かブレードとステーの打音ということなんですね。 それにしても、エンジンが始動してからハブとブレードのクリアランスが小さくなるまでは熱膨張に時間がかかるので、その間ブレードにかかる軸方向のスラスト力による軸方向のブレードの倒れは、ブレードの遠心力による密着力でアライメントを出して受け止めているんでですかネー? 凄いメカニズムなんですね。 |