SouthernX-3 (サザンクロス3)
EPPアクロ機 |
私は、この機体のおかげで、 ある程度のトルクロールがマスター出来ました。 そして、今回の新作SouthernX-3は、フリースタイル(音楽に合わせて舞う競技)に
SouthernX-3のサイズは800mmX800mm位で、
比較的大きなエルロンは、インドアなどのスロースピードでも
各動翼はすべてクリアーテープをカバーリングすることにより強化され、
この機体のお手本にしたのは、slow-flyer.comにあるMONSOONです。
図面 ![]()
スペック
FMS-beta7用のモデルデータ
各部品の切り出し 図面を印刷したら、原寸大に拡大コピーします。
EPPシートに置いて外形ラインに沿って切り出します。
機首が大きめなのは、まだモーターマウントをどうするか
リブの図面は、拡大しなくてもOKです。
切り出しが終わりました。
主翼の製作
主翼プランク用の3mmEPPシートに、リブ接着用のラインを書いておきます。
中央部のバッテリーが載る部分は、二枚重ねにすることにしました。
バッテリー補強用の板を接着しました。
リブとスパーを接着していきます。
各部品の接着が終わりました。 この状態で、プランク用EPPシートを折り曲げ、
リブとスパー上面に素早く接着剤を塗り、
接着後1分位は、翼のネジレ修正が可能です。
![]() 翼端を閉じて接着します。
紙ヤスリ#120で形を整えました。
バッテリー搭載部分に四角い穴を開けます。
写真はそれぞれ、
スパーの上をカーボンロッドで補強するため、
カッターの刃を2mm程度出して、スパーの上を切っていきます。
翼の溝に3Mプラスチック用強力接着剤を塗り込み、
翼の補強のため、タミヤのグラステープを貼ります。
翼の前縁中央部はクラッシュ時に裂けやすいので、
翼端部分。
翼が完成しました。
このように貼りました。
胴体の製作
クラッシュ時は機首部分に衝撃が集中するので、
今回使用するモーターはAXI
2212/34です。
補強用の4mmEPPシートが左右に裂けないように、テープ補強します。
機首部に接着。
歪まないように気を付けて、左右を接着しました。
テールサーボ取り付け
各サーボホーンは延長します。
0.8mm航空ベニヤでサーボマウントを作っておきます。
3Mプラスチック用強力接着剤で接着。
上から見たところ。
ウイングサーボ取り付け
今回は翼内にサーボを2個埋め込むことにしました。
モーターマウント部分 ![]() ![]() マウントプレートは型紙通りに1mmアルミで作ります。 重さは4.5g。
プレートをラジオペンチで直角に曲げ、3M接着剤で接着。
表と裏からグラステープで固定します。
後で考えた新型マウント。
マジックテープ貼り付け
マジックテープを5mm幅で切り取り、キャノピー部分に貼り付けていきます。
胴体上下を閉じる
主翼を差し込み、しっかり接着した後
この時に水平尾翼の入るスリットに定規などを差し込んで、
この部分は後でグラステープを貼りますし、強度が全くいりませんから、
端面処理
胴体の上下を、120番位のサンドペーパーを軽く当てて、丸く整形します。
脚の取り付け 1.6mmピアノ線をコの字状に曲げた物を用意し、
最後にグラステープをこのように巻きます。
単純な方法ですが、非常に強く
胴体のグラステープ補強
半分に裂いたグラステープ(7〜8mm幅)を貼ります。
各部のアップ
塗装
マスキングのためにガムテープを切り出します。
各部のマスキング。
EPPはポリプロピレンなので、そのまま吹いても塗料がすぐに剥がれてきます。
今回、オートバックスで買ったホルツのバンパープライマーを使ってみましたが、
ウレタンを吹いて塗装しました。 塗料は業務用のPG80です。
ヤシと南の島のシルエットは筆塗りです。
ステッカー タトゥーシールでステッカーを作りました。
グラフィックデータのダウンロードはこちら>>>>
印刷した面にスプレー糊を吹き付け、機体に貼った後
動翼のクリアーテープ補強
シャキッとした操縦性にしたかったので、
スプレー糊を吹いてある程度乾かしてから、
この時、必ず端面も貼って、EPP全体をテープで巻くようにしてください。
クリアーテープの中には大変重い物があるので、注意してください。
テープ強化でエルロンは3.2g重くなりました。
しかし強度の違いは一目瞭然!
エレベータもカチカチに。
動翼の取り付け
いつものようにグラステープを半分に裂いて
このように交差させて貼り付けます。
一番外側はそのままのグラステープ7mmで留めます。
エルロンも同様です。
水平尾翼の組み立て
水平尾翼(固定部分)の上下にカーボンキュアシートを貼り付け、補強しました。
ピアノ線をコの字に曲げて、エレベータにグラステープで付け、
エレベータのピアノ線を胴体スロットに差し込み、
ホーンの製作
いつものようにビデオケースを切り取り、3M接着材で組み立て、
尾ソリの製作
1mmピアノ線を曲げて小さなソリを作りました。
テールに差し込んでグラステープで留めます。
リンケージ
各リンケージはこのようになっています。
リンケージはU字状ではなく、Z状に曲げて
なぜこのような形にするのかは、実際に作ってみて
エルロンは細長いので、サーボ保護のためのスプリングはいりませんが、
その他の部品の取り付け
ホイールは小さなナットをスーパーXで止め、抜け止めにしています。
モーターとプロペラを取り付けた状態。
内部はこのようになっています。
バッテリーの収縮フィルムとビニールテープは約3gありますから、
SouthernX-3完成! うーん。我ながら、なかなかカッコいいと思います。
お、この場所はFMSのシーナリーにあったような気が・・・。(笑)
夕焼けの南の島には、サザンクロス(南十字星)が輝いています。
フライトインプレッション
飛ばしてきました! 飛ばした瞬間感じるのは、非常にカッチリしたフィーリングで、限りなくニュートラルに近い操縦性です。
たとえるならば、スポーツカーからフォーミュラーカーに乗り換えたようなフィーリングです。
鋭い上昇力は、まるでロケットのよう!
垂直上昇中にも、ポイントロールがパシッパシッパシッと決まります。
なんと、ナイフエッジのミキシングが完全に0になりました!
このせいで、エルロンの逆舵が全く無くても、
ナイフエッジをしていて、そのままラダーを切るだけで、
テーパー翼と固めたエルロン、薄翼のせいで、スナップロールが「パシッ」と決まるようになった。
薄翼で空気抵抗が減ったため、より長時間飛ぶようになり、
ただ、良いことばかりではありません。
コブラの安定もあまり良くありません。
あと、テールが短くなったので、トルクロールの操作もシビアになりました。
さらなる改良
コブラの安定を良くするため、前縁から乱流を発生させるように細工しました。
しかし、これでもフォールで翼端からコロッといくのは直りません。
やはり矩形翼だと安定したフォールが出来ます。
軽量化 今まで2212/34を使って飛ばしていましたが、全開にすると扱いきれないほどのパワーがあり、
早速取り付けて機体を持ってみると、あきらかに軽くなったのが分かります。 以下はKokam 340H (3セル)を搭載した時の重量です。
2208/34はエアクラフトさんのページで、「PJS-300SFと同等品」と書いてあったので、
「それにしては300SFよりずいぶん重いし・・・ちょっとなぁー。」
ところが、ちょっと部屋で回してみると凄い引きです!
早速飛ばしてみました。
水平で全開にするとパイロン機並みでカットビます。
翼面荷重が軽くなったので、エルロンの延長部分を取り外して、
軽量化の鬼 軽量化の威力に大変驚いた私は、
SouthernX-3のエルロンは2サーボです。
まず、EPPをくりぬいてサーボを接着します。
バッテリー搭載部分の下に
長さ調整のためだけに少しだけ曲げています。
でも、フルスロットル時には10.5〜12A? ありゃりゃ。(^_^;)
データメモ
2208/34を機体に積んだまま、簡易推力測定器?で量ってみました。
この方法では、機体の空気抵抗がロスになるので、
静止状態でのフルスロットルを続ける場合、APC10x4.7では過負荷です。
ですから、10x4.7でも上手にスロットルワークを使える人なら飛行出来ます。
それでも、この小さいモーターがダイレクト仕様で、
軽量バージョンの飛行 早速軽量バージョンのSouthernX-3を飛ばしてみました。
非常に軽いため、かなり無茶な舵を打っても、いつまでも空中にとどまっています。
実験工房ベストモデル賞 ![]() SouthernX-3は大幅な軽量化によって素晴らしい機体になりました。
ビデオ
図面 王子さんがCADで図面を描いてくれました。
王子さんに各メカの配置を描き入れていただきました。
その他の改良
Berg-5(9.5g)からSmart RX4(6g)へ交換しました。
ケースを使わず、少しでも軽量化。
重心
セッティングを煮詰めた所、重心位置は前縁から70mmの所になりました。
モーターが軽くなった分、バッテリーは機首に積まなければならなくなりました。
水平尾翼の補強 水平尾翼のカーボンキュアシートは根元から折れるので、
翼型の変更 コブラでふらつくのを防止するために、先端に三角材を貼り付け、
効果はテキメンです!
しかも、高速飛行の性能にはさらに磨きがかかり、
その上、空気抵抗が減ったため、飛行時間も長くなるなど、
私は、先日インドアアクロミーティングで飛ばさせていただいた、
話を聞くと、この機体の安定感の秘密は大きめの尾翼にあると言うことでしたので、
早速飛ばしてみましたが、明らかにスローフライト時の性能がアップしました。
以外だったのは、大きければ大きいほど良いというわけではなく、
そこで、この実験結果を基に図面を変更しました。
2004/3/13 |
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