インプレ(レビュー), ベンツCクラス

自分のCクラスのフューエルリッドの合い微調整のため
メルセデス・ベンツ厚木に行きましたが、
作業の待ち時間があったのでSクラスに試乗することにしました。(^ω^)

なんといっても、Sクラスはメルセデス・ベンツの最高峰であり、
1千万円クラスの超高級車。
こんな車に乗れる機会はなかなかあるものではありませんね。

試乗車はS 300 h Exclusiveで、お値段1300万円・・・。(^-^;)
実際に見るとかなり大きくて威風堂々と言う感じを受けます。

Eクラスに似たインテリアですが、
横幅も広いので座った感じもEクラスよりゆったりしていますね。

エンジンをかけアクセルを柔らかく踏み込むと、静々とSクラスは走り出しました。

エアサスペンションは当たりが柔らかく上質感も素晴らしい上に、
タイヤの接地感もありコーナーリングでもフワフワ感が無いと言う、
魔法のような見事な味付けになっています。

左右に振ってみても不快な挙動は見せないですし剛性感もあるので、
乗り心地だけではなく、しっかり感もEクラスより上だと感じました。
おそらく本気でコーナーを攻めたらEクラスより速いんじゃないかな?
多分、車体やサスの開発もお金のかけ方が違うんでしょうね。

柔らかい乗り味ですが、道路を走っている感覚は完全には遮断していません。
もっと柔らかくしてふんわりした味付けにも出来ると思いますが、
車全体に頼りないグニャグニャ感が出てくるのであえて残してあるのだと思います。
私も接地感が無い走行フィーリングは好きではないですから、これは非常に好みです。

とても静かで安定しているので、スピード感は驚くほど無いです。
普通の車の40km/hぐらいの感覚でメーターを見たら60km/hを指してるようなフィーリング。

Sクラスの大型クルーザーに乗っているみたいな乗り味を文章で伝えるのは難しいですが、
まるでふんわりした座布団を沢山重ねて座って
それでいて4輪がしっかり接地している感じかな・・・ちょっと意味不明?(笑)
魔法の絨毯などと言われていますが、とにかくなんとも気持の良い走行フィーリングです。

Sクラスを運転していると、周りの車との格の違いを否応なく感じさせられます。
まるで百獣の王に乗ってるような雰囲気・・・。なんだか圧倒されます。(^-^;)

エンジンはディーゼル2200ccの4気筒ターボ、これにハイブリッドの組み合わせです。
2トンを超える巨大な車ですからパワー不足を心配していましたが、
バイパスでちょっと踏み込んでみたところ、思ったよりパワー感があり加速は良好でした。
なかなか速いです。普通に走るのでしたら全然問題ないと思います。

Sクラスに4気筒って聞いただけだと違和感がかなりありますが、
巡航中エンジン音は全く聞こえませんし振動も全くありません。
ここまでくるとエンジンが何気筒だとか、エンジン型式がガソリンだからとか、
ディーゼルだからなどと言うレベルじゃなくなってきているんでしょうね。(^-^;)
ハイブリッドなので、走行中にエンジンがかかったり止まったりしているはずですが
タコメーターを見ないと全く分かりません。

ブレーキタッチも非常になめらかです。
私は運転中に、同乗者がいつ停止したのか分からないぐらいの
なめらかなブレーキ操作をいつも心がけているんですが、
Sクラスは軽くブレーキを当てる時のストロークが大きくしてあって、
ミリ単位の微妙な調整ができるのでこれが簡単に出来ます。
グラスの水をこぼさない運転のためにはこのブレーキ感覚が必要なんでしょうね。
Sクラスはブレーキの効き具合まで上質感にこだわっているようです。

「長距離走っていても疲れにくい」と言うのが優れた車の目安だとすれば、
Sクラスは「走っていると疲れが取れる!」です。いやマジで!(笑)
正直言って、自分の住まいであっても
こんなにくつろげる快適な部屋を持っている人はなかなか無いでしょう。

Sクラス、凄い車です! 大変気に入りました。o(^-^)o
運転していても楽しいですし、なんとも言えない極上の心地良さがあります。
たしかにCクラスでもメルセデス独特のしっとりした心地良さがありますが、
それを2段階ぐらい高級で上質にした感じでした。

65~70歳ぐらいになったら、アガリの車としてSクラスを所有するのも良いかもしれませんね。
買うとしても、もちろん半額ぐらいになった中古狙いですけど・・・(笑)

参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=fKUzaRy9u5A

ベンツSクラス vs レクサスLS600 性能比較テスト
https://www.youtube.com/watch?v=0FX_9pB-BiQ

スーパーセブン

思えば、自分が空力に興味を持ち研究を始めたのは小学5・6年生ぐらいから。
中学生の頃は毎日紙飛行機の研究と実験を繰り返していました。

そうなると、かれこれ40年も空力を研究しているわけで、
仕事がカーボンFRP屋なのでテレビで見るようなレースカーの空力パーツの仕事もしてますし、
今ではRC機のキットを開発して設計料を毎月いただけるぐらいになってますが、
空力に関してはいまだに実際に試してみないと分からない部分が殆どで、
非常に奥が深くまた面白いと感じています。(^ω^)

さて、スーパーセブンで前回延長したサイドスカートですが、
ちょっとのギャップでジャリジャリ擦るのはあまり気分の良いものではないので、
しかたなく普段は擦らないギリギリまで切り取りました。(^-^;)

もちろんダウンフォースは明らかに少なくなりますが、まあしょうが無いでしょうね。
失ったダウンフォースは別の空力パーツで補えればいいかな?と思います。

セブンのデザインを空力的に考えると、
前後フェンダーの上面の丸みで最もリフトが発生していると想像できます。
そこでフロントフエンダーと同じように
リアフェンダーにもスポイラーを付けることにしました。

材料はいつものようにダンボールです。(笑)
Amazonの空ダンボールがあったのでこれを使い、黒ガムテープを貼って30分で工作完了。
さっそくいつものコースを走ってみましょう・・・。(^ω^)

最初の1~2コーナーを抜けた時「あれ?変化があるぞ」と感じ、
その後の高速コーナーで「これは確実に良くなってるぞ」と思い、
更にその後の連続S字の速さに驚いて「ひやぁぁぁーー!!!」とか変な声出た。(笑)

「うそだろー!!なんじゃーこの速さぁぁぁー!!」と叫びつつ
コーナーを今まで経験したことがないスピードでどんどんクリアしていって、
それからテンションが可笑しくなってストレートで「( ゚∀゚)アハハ八八 !!」って高笑いした。

これ、凄いです!(゜▽゜)
クリッピングポイントを過ぎたらすぐにスロットルを床まで踏んでもOK!
リアタイヤは全然滑る気配がありません。

経験したことが無いスピードでコーナーリングしていても、
滑る気配がまるで無いから全く恐怖心が無いと言うのも新鮮な感覚。

それに、リアが強力に抑えられているせいで、
ブレーキング時の荷重がフロントに集中しなくなり、
ハードブレーキ時の車体安定も見違えるほど良くなりました。

今回フェンダースポイラーを取り付けたことにより、
明らかにリアのダウンフォースが強力になったのが分かります。
と言うか今まで悪さをしていたリアフェンダーのリフトが
完全に無くなったんじゃないかな?

リアのダウンフォースが増えた分、フロントの接地感が少し減り
僅かにステアリングが軽くなりました。
また空気抵抗も少し増えましたが、それらのネガより
強力なダウンフォースを得たメリットの方がずっと大きいです。

多分アンダー気味になったと思うので、フロントのダウンフォースも
もう少し増やしてバランスを取った方が良いと思いますが、
そもそも限界が高くなりすぎてどのコーナーでも全然滑らないから、
この車がアンダーなのかオーバーなのかよく分からなくなっちゃった。(笑)

それにしても、ダンボールをちょっと貼り付けただけでこんなに変わるぅ~?
高速コーナーではマジでノーマルセブンの時と較べて
2倍ぐらいの戦闘力になったような気がする・・・。(・_・;)
もしかして、とんでもない車を作っちゃったのかも?

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過去の空力実験の記事検索
http://minkara.carview.co.jp/blog/search.aspx?typ=1&kw=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%96%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%A9%BA%E5%8A%9B%E5%AE%9F%E9%A8%93%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F

インプレ(レビュー), ベンツCクラス,

日本でもメルセデス・ベンツEクラスセダンが発売されましたね!
EクラスはCクラスの格上にあたるモデルで、値段の差は200万円ぐらいあります。

普段乗っているCクラスの上級モデルがどんな乗り味の車なのか、
非常に興味があったので試乗することにしました。(^ω^)

ボディデザインはCクラスそっくりですが、
ホイールベースも長く見た目でも一回り大きいのが分かりますね。
タイヤ幅も275もありますから凄く太いです。

完全にグラスコックピット化されたインテリアは未来感たっぷりです。
四角い液晶モニターを並べると、どうしても家電っぽくなってしまうと思いますが、
メルセデスの優秀なデザイナーにより巧みに上質感が与えてあり、
なかなか良い感じだと思いました。

ドアもCクラスよりかなり重くて重厚感がありますね。
リアシートはふんわり柔らかくて座り心地が大変良く、まるで高級ソファーみたい。
大衆車とそんなに変わらない(笑)Cクラスのリアシートとは雲泥の差があります。

操作系はいつも乗っているCクラスと基本的に同じなので違和感はありません。
走りだしてみると、タイヤの一転がりだけで当たりの柔らかさが伝わって来ました。
これはかなりコンフォートに振った車のようですね。
乗り心地はふんわり柔らかめのセッティングになっています。
Cクラスより重い車重も乗り心地と重厚感には良い影響が出ているのでしょうね。

私のCクラスと同じエンジンのはずですが、一段と静かになっているのが分かります。
もちろん防音なども違うと思いますが、エンジン自体の品質も上がっているのでしょうね。
トルク型で184馬力のパワーは普通に公道をドライブするのでしたら必要十分だと思います。

ブッシュもかなり柔らかい設定で走行中に車を左右に振ってみると、
リアにゆらりとした動きが残るのが分かります。
もしかしたらCクラスよりも2倍ぐらい大きなゴムブッシュが
付いているのかもしれません。
ゆったりとした穏やかな挙動は昔からのメルセデスのイメージそのものです。

剛性感はCクラスの方が上です。
これはブッシュの柔らかさから来ているのかもしれませんが、
ホイールベースが長いことにより実際に剛性が違うかもしれません。
ただし走行中のゴツゴツ感を抑えるために、
あえてこのような味付けになっている可能性が高いです。

機敏な動きは苦手ですが直進性はCクラスより明らかに良いです。
ホイールベースが長いのも影響していると思いますが、
キャスター角も少し寝ているかもしれませんね。
高級車としてとても良い車だと思います。

総評をすると、EクラスはCクラスとは目指しているものが全く違うことが分かりました。
Eクラスはコンフォートを極めた高級車として
昔からのメルセデスのイメージをそのまま正常進化させた車だと分かりました。
おそらく多くの人がベンツと言う名前で思い浮かべるのは、このようなゆったりした車だと思います。
Eクラスは同乗者に喜ばれる乗り心地を持っていますし、
シートやインテリアの上質感も素晴らしいです。

一方、現行のCクラス(W205)は
メルセデスとしては異質とも呼べるスポーティさを持っている車です。
今回のEクラスの他、私は今までBクラス・旧Cクラス・
現行Cクラス(セダン、ワゴン、ディーゼル、AMG C63)に試乗しましたが、
「まるで一流のスポーツカーの車体に乗用車のボディを載せたような車」と
表現できるのは現行のCクラス(W205)だけであり、
旧Cクラス(W204)にはそれを感じませんでした。

おそらくスポーツ性を売りにして販売数トップだったBMW3シリーズを撃墜するために、
現行Cクラス(W205)は開発されたのでしょうね。
そしてそれは成功し、3シリーズを少し上回る性能を持つ車が完成し、
販売数トップを奪還出来ました。

Cクラスでワインディングを元気に攻めるのは凄く楽しいですが、
Eクラスでやろうとは思いません。そう言う性格の車ではないからです。

私としては、やっぱりスポーツカーに上質感を加えたような、
今のCクラスが自分の好みにピッタリの車だと言うことが今回の試乗で判りました。

もう10年ぐらい年を取ったらEクラスみたいなユッタリした車もいいかもね・・・?

雑談

猛暑で頭がボーっとして仕事がはかどらなくなると、
いったん作業を止めて家の前の渓流でシュノーケリングします。(^ω^)
15分ぐらい入ると体が冷えて2~3時間は涼しいので頭がシャキッとしますね。

GoProが新しくなって水中撮影が可能になったので動画を撮ってみました。
お暇な時にでも見てくださいね。o(^-^)o