インプレ(レビュー)

小学生の時にスーパーカーブーム真っ只中だった私にとって、
ポルシェ・ターボは全国のチビッコたちと同じように、一生手が届かない憧れの車でした。(^ω^)

今回はついにレンタカーでこの車を借りて運転することが出来ます!
オラ、ワクワクすっぞ~(゜▽゜)

スペック
空冷水平対向6気筒ターボ 3300cc 320馬力 重量1470kg 中古価格 2000万円~

ポルシェ911は、見た目でも分かる通り他に類を見ない独特の設計の車ですが、
空冷ポルシェの操作系は特に癖が強いです。(^-^;)
まず気づくのは、支点がかかとの方にあるオルガン式のクラッチペダルで、
まず足を前に押し出し、奥で上から踏むような独特の動作が必要になります。
しかもなんだかグニャグニャした感触があるペダルです。(笑)

また、シフトレバーも遊びも大きくストロークも長めで、
こちらも長いリンケージによりグニャグニャした感覚があるため、
特に2速~3速間の素早いシフトチェンジはかなり難しいです。

エンジンをかけてみるとフラット6ターボエンジンのサウンドは非常に良い音で、
ちょっと吹かしてみると現代の車には無い生き物のような鼓動感があり、
味わい深いエンジンのようで大変気に入りました。(゜▽゜)

走り出してみると、10万キロ走っている旧車とは思えないほど
車体剛性が高いのが分かります。
30年前に作られた中古車なのでガタピシ感は多少ありますが、
非常にしっかりとした接地感もあり、優れたシャシー設計による
安心感がある車体フィーリングを持っています。

ステアリングのフィーリングは、どの時代の911でも同じ傾向ですが、
スポーツカーとしてはギア比がやや大きめに設定されていて、
ハンドリングにピーキーな動きが無く、安心感があり修正舵もやりやすく、
リンケージの高い剛性により路面の状態もしっかり手の平に伝わって来ます。

引き締められたサスの硬質な乗り味も全然不快ではなく、
車体の高い剛性感とピッタリ合っていて、
むしろ運転の楽しさに繋がっていて、良いと思います。

エンジン特性は、アイドリングのまま難なく発進できる低速トルクもありますし、
高回転でも滑らかで振動も無くフィーリングも大変良いです。
外で聞こえる空冷独特のバサバサ音は、運転席にいると全く感じられませんでした。

アクセルを戻すとマフラーから毎回バラバラバラ・・・と
現代の車で良くある「演出」では無い「本物のアフターファイヤーの音」が楽しめます。

アクセルを深く踏み込んでみると、
4500rpmぐらいから急激にターボが効いて、突然「グアッ!!」と加速します。
それは、身構えていてもヘッドレストに頭をぶつけてしまうほどの超絶ドッカンターボ!
現代の車ではありえない出力特性に呆れて、思わず笑ってしまいました。(笑)

過給のオンとオフの差は、
今まで試乗した数々のターボ車でも一度も経験したこと無いほど強烈で、
まるでレース用の2ストバイクみたいな加速フィーリング。
もちろん乗りやすいとは言えませんが、
この超絶尖った特性が個性的で大変楽しいので、私は大好きです!(゜▽゜)

一般道の制限速度では1速でしかターボの加速を楽しめませんが、
1速のギヤ比が低く4500rpmぐらいでターボが効くと1秒以内にレッドゾーンなので、
ターボが効いたら素早くアクセルを戻す必要があります。
ちなみにこの時60km/hぐらいなので、実際のスピードはそんなに出てないです。

この車は、高級GTになって誰でも乗れる近年の911ターボとは真逆のキャラクターで、
運転フィーリングは物凄く硬派でストイックな体育会系の車です。
まさに「男の仕事場」と言う表現がぴったりで、
今まで乗った911の中でフィーリングが似ている車を探すと、
ほぼレース専用と言っていいようなGT3 RS(997型)にかなり近い性格を持つ車です。

意外なことに、良く言われているRR車の癖は運転中全く感じませんでした。
古い911の「リアエンジン独特の危うい挙動の話」を今まで沢山聞いていたので、
もっと癖があってスピンしやすい危険なフィーリングを持つ車じゃないかと思っていましたが、
実際は全くそんなことはなく、非常に安定感がある良く設計された車だと感じました。
もちろん、サーキットなどで限界で振り回す乗り方をした時は、
リアエンジン独特の悪癖が出るものなのかも知れません。

かなり古い車にも関わらず、
以前乗った年式が新しく水冷になったGT3ストリート(996型)よりも、
走っている時の安心感と楽しさは遥かに上だと感じました。
シャシーの剛性感も設計がずっと古いはずの964の方が圧倒的にしっかりしているので、
もしかしたら、996型は空冷時代よりシャシーがコストダウンされた
過渡期のモデルなのかもしれません。

ちなみに、私は以前2017年にディーラーで新型911カレラSに試乗して、
リアに搭載されたエンジンのユラユラした揺れが体に合わずひどく酔ったことがありましたが、
今回の964ターボはリアが全くユラユラせず、酔うような気配は微塵もありませんでした。
おそらくエンジンマウントが硬くてガッチリ固定されていて、
ギャップを通過してもエンジンが全く揺れないせいだろうと思います。

それほどスピードを出さなくてもかなりスピード感があるので、
一般道の速度でも存分に楽しめますし、古い車独特の味わい深さもあり、
私の愛車であるキャブ時代の古いスーパーセブンと同じように、
スポーツカーを運転する楽しさが存分に味わえる車でした。

独特の癖がある車を練習して上手く乗りこなして行く喜び等もあり、
現代のポルシェが失ってしまった高い趣味性がこの車にはあります。
私はこの車、大好きです!(゜▽゜)

今だに、空冷時代のポルシェに絶大な人気がある理由が、
964ターボに乗ってみて良く分かりました。
みんなが空冷ポルシェを求めるので、
今は驚くような価格になってしまっていますが・・・。(^-^;)

964ターボは、数々の名車と同じように、
開発エンジニアが最高の車を作ろうと言う情熱がヒシヒシと感じられる車でした。
少なくとも私が今まで乗った911の中では最も魅力的な車です!

そして、小学生からの夢であったポルシェ・ターボを運転出来て
大変幸せな時間を過ごすことが出来ました。(^ω^)
Fun2Driveレンタカーさん、どうもありがとうございました。

GoPro動画はこちら

964ターボ全開の走りは、
昔のガンさん(黒澤元治選手)の動画を見てください。

インプレ(レビュー),

箱根にあるFun2Driveレンタカーでは、湾岸ミッドナイトのブラックバード仕様の
ポルシェ911ターボ(964)が借りられます。

残念なことに、ゴールデンウィーク後にこの車の貸し出しが終わるらしく、
慌てて予約をして乗ってきました。(^-^;)

箱根で空冷ポルシェターボに乗るとなると、私の大好きな漫画あいつとララバイの聖地巡礼ですね~。
悪魔のポルシェを駆る水曜日のシンデレラと、研二のカワサキZ2が戦ったのが、
まさにここ箱根のワインディングです。(゜▽゜)

バトルのコースはターンパイク、芦ノ湖と箱根スカイライン、長尾峠、ゴールは御殿場インター。
同じコースをポルシェターボで攻めるぜ~。聖地巡礼だぁぁ~!(゜▽゜)

うぉぉぉ最高じゃ~!! すげえぞポルシェターボ!(゜▽゜)

ポルシェ911ターボ(964)の詳しいインプレや、
GoPro動画は後日編集してアップします。(^ω^)

スーパーセブン

私のセブンは、買った時から停車時にやや1速に入りにくい症状があったのですが、
最近さらに悪化してしまい、他のギアに入れてから1速に入れないと
まったく入らなくなってしまいました。
クラッチを切って力いっぱい1速に入れようとすると、車が少し前に進もうとします。(^_^;)

遊び調整など色々やってみても症状はまったく変わらないし、
クラッチジャダーなどは無いのでクラッチディスクの歪みではなく、
パイロットベアリングの不具合じゃないかな?と想像。
どちらにしても、エンジンを降ろしての大手術が必要となります・・・。

なんでもかんでも自分でやってみる性格の私ですが、流石にエンジンを降ろす整備は初めてです。(^_^;)
幸い私の工場には、シャッター前に電動ホイストがくっついているから出来るはず。

持ち上げた所の写真を撮ろうと考えていましたが、
いきなり大粒の雨が降ってきてそれどころじゃありませんでした。
今日は雨降らないって予報で言ってたじゃんか~。(T-T)

なんとか無事に心臓摘出。(^ω^)

クラッチを分解しても異常は見つかりませんでしたが、
パイロットベアリングにシャフトを入れて回してみるとゴリゴリ感があるので、
やはりこれが原因だと思われます。

ベアリングは、オイルシールやパッキンとともにBurton Powerに発注済みです。
(あちらではspigot bearingと言うらしい)
https://www.burtonpower.com/crank-spigot-bearing-21x15mm-fp347.html

雑談

私は毎日Microsoft Flight Simulator 2020で世界中の名所をフライトして楽しんでいますが、
その風景は息を呑むほど美しく、いつも感動してます。(゜▽゜)
特に最近リリースされた、無料でダウンロード出来るいくつかの風景は素晴らしいです。

日本

イギリス

アメリカ

ただ、これらの風景のダウンロードのやり方がちょっと分かりにくいので、
解説動画を作ってみました。↓ (^ω^)
このソフトで遊んでいる人は是非ダウンロードしておくことをオススメします。

スーパーセブン

今年もらみい7さんと、箱根ターンパイクに桜のトンネルを見に行きました。
毎年恒例のカーグラフィックTV風のムービーになっています。
編集頑張ったので、是非見てくださいね!(゜▽゜)

動画の中ほどで流れる女性ボーカルの曲に馴染みが無い人も多いと思いますが、
実はこれはカーグラフィックTV初代のテーマソング↓です。(^ω^)

スーパーセブン

箱根のドライブ中に、GoProを色々な位置に取り付けて動画を撮ってみました~。(^ω^)
機材はGoPro HERO7 BLACKで手ブレ補正ON、
よりスピード感が強調されるスーパービューモードで撮影しています。

「スーパーセブン+桜 カーグラTV風 (2021)」と言う動画も編集したので後でアップしますが、
すっかりユーチューバーになりつつあります。(笑)