アルピーヌA110,

実質100~150万円+諸費用で1年間所有すると言う
シリーズで乗っていたアルピーヌA110ですが、
1年経ったので予定通り売却。

 

今回は個人売買となりました。(^ω^)
彼は以前、奥多摩でご一緒したルノーメガーヌ乗りの方です。

さて、次の1年所有シリーズの候補車ですが3台あります。
しかし、どれも購入は一筋縄では行きません。(^-^;)

まず1つ目の候補はKTM X-BOW。

 

これはダラーラ設計フルカーボンの公道フォーミュラーです。
一般的なメーカーとは次元の違う、
本物のフォーミュラーカーそのもののカーボン製シャシーを持っています。
もともと数が少ないので、中古車はめったに出ないですが、
家から30分ぐらいの所にZoomさんがあるので、
一応相談してみようと思います。

次にアリエルアトム

 

スーパーセブンを現代まで進化させていったら、
おそらくこうなるだろうと思えるスポーツカーで、
フィーリングもどこか似ている所があり、
運転すると笑顔になってしまう楽しさがあります。
これも中古車はめったに出ないです。

そして、ロータス・ヨーロッパ

前2台と毛色が違いますが、小学生の頃にサーキットの狼が爆発的に流行って、
私もご多分に漏れずスーパーカーに夢中になっていました。
この漫画が無ければ、自動車整備の学校に行って整備士免許を取ることも無かったし、
今のようなレース関係の仕事をすることも無かったと思います。

あの頃のスーパーカーが欲しいと思っても、
今となってはどれも天文学的な値段になって買えないし、
もし買っても高額すぎて毎週セブンみたいに気軽に乗って遊べません。
唯一の例外が600~700万で買えるロータス・ヨーロッパだと思います。
X-BOWやアトムと違って、中古車サイトでも常に数台ヒットしますので
買える可能性は一番高いかも?

ただ、50年前の車なので程度の良い個体は殆どありませんね。
先日、買う気満々で中古車ショップに見に行ったんですが、
あまりにも状態が悪すぎる個体だったので断念しました。
古いFRP車なのでボディの多少のクラックはしょうがないけど、
恥ずかしくて人に見せられないほどボロボロな個体はとても買えませんね。

中古車サイトは時々チェックしていますが、
もしこれらのどれか出物がありましたら、教えていただければ助かります。
問題無く走れて1年後にちゃんと売却出来る個体であることが条件です。

売っていただいた元オーナーさんに、
1年後にそのままお返しすると言うパターンでも良いです。(^ω^)
応談により適正な金額をすぐにお渡しします。
もちろん丁寧に扱いますし、週末に1時間ぐらい乗るだけなので
ほとんど距離は走りません。(たぶん1年で数百キロぐらいかな?)
特にヨーロッパの場合は、1年で色んな所が直って帰ってくると思います。(笑)

アルピーヌA110

アルピーヌA110は昔ラリーで13戦中6勝し、初代WRCマニュファクチャラーズチャンピオンとなった
歴史的な名車である初代のアルピーヌA110を現代に蘇らせた車です。

発売時から気になっていて、当時すぐディーラーに試乗に行ったんですが、
あまりの人気に予約いっぱいで試乗できませんでした。(^-^;)

ですから、今度はしっかり予約してから試乗に行きました。
ちなみに今回の試乗車は、パワーアップして硬められた足を持つSグレードとなっています。

スペック
1800cc ミッドシップ 4気筒DOHC16バルブターボ 252馬力(Sは300馬力)
全アルミモノコックボディ 重量1120kg 7速AT(デュアルクラッチ)

間近で見ると、とてもオシャレでカッコ良い車ですね。
特徴は、やはり初代の雰囲気を強く残したデザインと、マツダロードスターRFと変わらない軽量な車体ですね。
95%以上がアルミ製で、ライバルの718ケイマンより270kg(男性4人分)も軽いのは凄いです。
全幅は1800mmなので、フォルクスワーゲン・ゴルフと同じぐらいです。

エンジンは300馬力ですが重量が大変軽いので、
普通の重さの車に430馬力エンジンを載せた位のパワーウェイトレシオになります。

車は大変美しく細部まで丁寧に作られていて、初めて現車を見た時はあまりの出来の良さに驚きました。
軽量化を徹底した車なので、多分ロータスと同じぐらい簡素なんだろうと思っていましたからね。(^-^;)
内装もフランス製らしくオシャレで高級感があり、軽量バケットシートはサベルト製。
インテリアの美しさは、このクラスのスポーツカーで一番じゃないかと思います。

カードキーを助手席前の溝に差し込み、スタートボタンを押すと
「ブォン!」となかなか良い音でエンジンが始動しました。
メーターのグラフィックも動きが凝っていてカッコ良いですね。
シフトはボタン式で、Dを押してアクセルを踏むと軽量車らしくスッと走り出します。

Sグレードのサスははっきりと硬く、ややゴツゴツ感があり
おそらく高速(130km/h以上?)のスピード領域に合わせてセッティングしてあると思われます。
しかし、ギャップや段差の入力に対する角は丸めてあるので、
一般道で乗るのがしんどくてしょうがないほどの硬さではないです。

前後ダブルウィッシュボーンが奢られているせいだと思いますが、
タイヤの接地感はとても良いですし路面からのインフォメーションもきちんとハンドルに伝わってくるため、
走行中のタイヤのグリップが良く分かって安心感があります。

軽量車なのでハンドリングは軽快で自由自在に操れる感覚がありますが、
あえてハイグリップタイヤを履いていないこともあり、
気を使うほど敏感なわけでは無く適度な扱いやすさも持っています。
前後重量配分は44:56とほぼ50:50に近いためミッドシップ独特の癖などは殆ど感じられず、
誰でも簡単に操れるスポーツカーになっています。

フルブレーキはテストしませんでしたが、ブレンボ製ブレーキは効きも大変良好でした。
テスト動画を見るとかなりの性能のようです→ https://youtu.be/OqGlNQ8VfZg?t=31

アクセルをガバっと踏んでみましたが、軽量でパワーもあるのでかなり速いです。
ゼロヨンは12.6秒らしいですね。
アルファロメオ4Cみたいに暴力的とまではいきませんが、
公道でパワー不足を感じる人はほとんどいないのではないでしょうか。

軽量なコーナーリングマシンなので、むしろエンジンはもっと非力でも全然楽しめるんじゃないかと感じました。
自分としてはこのような車の場合、小排気量車独特の楽しさを追求してみたいですね。
コーナー間のストレートでトップスピードを上げるラインをあれこれ考察してみたり、
アクセルを開けるタイミングを細かく探ったりする過程を楽しみたいです。
出来れば、高回転型のNAエンジンでマニュアルのモデルがあればさらに楽しそうです。

ル・マンやF1もやってるアルピーヌが作った車ですから、空力の設計レベルは凄いことになってます。
ウイングやスポイラーは無いですが、床下で強力なダウンフォースを稼ぐ設計がなされており、
250km/h走行時には275kgものダウンフォースが発生するそうです。
https://www.alpinecars.jp/about/mechanism/

ケイマンやロータスなど同クラスのライバルと比べた場合のA110の立ち位置ですが、
運動性に全振りして走りに特化したロータス・エリーゼと、
理論派で優等生であるポルシェ・ケイマンの中間あたりのように感じます。
(アルファロメオ4Cは猛獣なので規格外)(笑)

この車は快適性を犠牲にしてストイックにタイムを削るような車ではなく、
普段のお買い物にもストレス無く使える優しさを持ちつつ、
たまの休日には峠に行って気持ち良くコーナーを楽しめるスポーツカーとなっています。
ちょっと近所のコンビニに行く場合でも全然普通に使えますよ~。(^ω^)
アクセルをガバっと踏まなければ普通の車のようにおとなしく走れます。

運転していても、非常に丁寧に仕立てられた車であることが良く分かります。
これは外観や内装が美しく出来てるとか見た目のことを言っているのではなく、
車の反応や車体から伝わってくるフィーリング全体に、
職人さんが真心を込めて作った心地良い温もりがあるような雰囲気があり、
これは他のライバル車には無いA110の大きな特徴となっています。
例えるなら、大切に育てられた凄く性格の良い子みたいな感じです。(^ω^)
ちなみにこの子、ちょっと小柄で陸上やってたので足速いです。
あと、顔めっちゃ可愛いです!(笑)
そんな子、絶対好きになるに決まってるぅ~~ (゜▽゜)

 

 

 

で、

 

 

 

 

このあと怒涛の展開に・・・(^-^;)

 

 

 

「ヒントはMFゴースト」

このヒントでピンと来た人がいたとしたら、絶対ニュータイプ!(゜▽゜)