インプレ(レビュー)

ベンツSクラスEクラスで高級車路線は十分満足したので、
今度の車は「電気で走る車にしたいな~」と思っています。(^ω^)
とりあえずの買い替え目標は来年の3月です。

神奈川と青森を年に何度か往復することもあるので、
電欠の心配が無いプラグイン・ハイブリッドを色々物色しています。

前回は三菱・アウトランダーPHEVと、ミニ・クロスオーバーPHEVに試乗しましたが、
今回はボルボから新しく出たV60 T6ツインエンジンです。
ちなみに、前にエンジン・後ろにモーターと言う2つの動力を積んでいると言う事から、
ボルボはPHEVをツインエンジンと呼んでいるらしいです。

ボルボ V60 T6 Twin Engine AWD
2000ccターボ 253ps + モーター87ps 合計340ps 車重2050kg
EV走行可能距離48.2km 中古価格600万~

ボルボはステーション・ワゴンのデザインを最も得意とするメーカーなので、
非常にハイセンスでかっこいいですね。
サイズも大きすぎないので、普段乗りにちょうど良いです。
なんでもV60は、日本からの強い要望でこのサイズになったらしいです。
ボルボは日本のマーケットをかなり重視しているようですね。(゜▽゜)

荷室はステーション・ワゴンとしてはやや小さめで、開口部も少し小さいです。
車体のサイズを考えると仕方の無いところか?
シートは日本人にジャストサイズで座り心地も非常に良いです。
スウェーデン人は平均身長が180cm位なので、
彼らはちょっとシートが小さめに感じてるんじゃないかなと思います。(^-^;)

運転席に座るとボルボ独特の優しい心地良さが感じられますが、
どこからこの心地良さが出ているのか良く分からないです。
どこにも触っていないのに座った瞬間に感じるから不思議ですね。
車から感じる清潔感みたいなものもあり、他の国の車では感じられない心地良さです。

インテリアのデザインも大変良いです。
虹色に輝くオプションのシフトレバーは、熟練した職人によりひとつひとつ
手作業で作られるクリスタル製で、高級な香水のビンみたいでとっても綺麗です。

システムをONにして柔らかくアクセルを踏み込むと、EVで音も無く滑るようにV60は進み出しました。
最新の車なので、以前乗ったXC60よりも滑らかさは増していますね。
XC60の場合は、ビックリするほどハンドル操舵力が軽くてちょっと戸惑ったのですが、
V60のハンドルの手応えはドイツ車並みにしっかりあるので、自分にはちょうど良かったです。
シャシーの完成度も進化しているのが分かり、精度感もあってハンドリングは非常に好ましいものです。
ボディ剛性も高く、メルセデスのように車に守られている感もあります。
思わず「イイ車だなぁ~」とつぶやきました。(^ω^)

ボルボは昔からかなり柔らかめのサスが特徴でしたが、
この車は珍しくかなり硬めになっていて、運転フィーリングはスポーティで若々しく、
荒れている路面では正直にガタガタと振動を伝えてきます。
もしかしたら、近年ボルボはドイツ車に代表されるような、
ガッチリとした味付けに方向転換しようとしているのかもしれません。

V60は今までのボルボ車の持つ「優しく柔らかい雰囲気」と、
メルセデス・ベンツやBMW等のドイツ車の「ガッチリ頼もしい雰囲気」の
調度中間ぐらいのフィーリングを持つ車となっています。

ただ、この個体は下ろしたての新車でサスの慣らしが終わっていないので、
ある程度の距離を走ってサスが馴染んでくると、もう少し乗り心地は良くなると思われます。
また19インチの大径ホイールでタイヤも薄いので、乗り心地を重視したい人の場合は
18インチのハイトの高いタイヤを装着するモデルを買うことをオススメします。

動力性能はシステム合計で340psの出力があるので、
アクセルをガバっと踏み込むとなかなかのパワーでダッシュします。
思ったより速いですね。(^ω^)
モーターの豊富なトルクが効いているのでしょう。

走行中のエンジン始動も大変スムーズでエンジン自体の静粛性も高く、
走行中にエンジンがかかっているかどうか判別出来ません。
タコメーターが見当たらないので、
現在エンジンがかかっているか止まっているか知るために、
同乗スタッフさんにタコメーターを探してもらったほどです。(笑)

同乗者がいるので強いブレーキはかけなかったですが、
回生ブレーキの制御も大変良く違和感もありませんし、
非常に滑らかに止めることが出来ます。

ハンドルを左右に振ってみるとリアが少々グニャッとしますので、
ブッシュはやや柔らかめであることが分かりますね。

私は非常に沢山の車に試乗していますが、FFベースの車の場合はいずれも、
FR車よりリアのブッシュを柔らかく設定しているようです。
これはおそらく、リアのブッシュを柔らかくすることによって、
コーナーリング時のブッシュ変形によりリアタイヤの向きを擬似4WSのように作用させ、
FF独特のアンダーステアを少なくしているのではないかと私は想像しています。

ボルボ V60 T6ツインエンジンは非常に良い車でした。
デザインセンスも素晴らしいですね。
時期車の候補の一つに上げておきます。
試乗してみて大好きな車の一つになりました。(^ω^)

ボルボ V60 T6ツインエンジンは硬めのサスのため
路面から来る振動が車体に伝わってくるので、
EV車独特の「静かで滑らかなEVフィーリング」はやや希薄で、
従来のエンジン車にやや近い走行フィーリングになっています。

ちなみに、EVの車はサスが柔らかい方が走行中の車の振動が少ないので、
エンジン車とは全く違う、ガラスの上を滑るように走るEV感をより味わえます。
今の所、私の目標としている「EV感を楽しむ」と言う目的のためなら、
アウトランダーPHEVの方がやや適しているようです。
もちろん、ボルボの方がデザインは圧倒的にかっこいいし
高級感もありますけどね。

V60 PHEVは発売されたばかりなので新車並の個体しか無く、
中古車を買おうとしてもまだ値段が高すぎますね。(^-^;)
ですから、まず値段が半分であるアウトランダーPHEV(中古)を買って、
EVフィーリングを楽しみながら、数年後にV60の値段がこなれて来るのを
待つのも良い手かもしれませんね。(゜▽゜)

参考動画

参考ページ ボルボV60 T6 Twin Engine(4WD/8AT)【試乗記】 webCG
https://www.webcg.net/articles/-/41135

私の色々な車のインプレ記事はこちらから見ることが出来ます。
https://minkara.carview.co.jp/userid/687338/blog/c1046460/