バイク

自分の限界の速度で走ってみると、YZ250Xの色々なことが分かってきました。
まず、なんと言っても元々のYZの車体設計が非常に優れていますね。(^ω^)

車体が大変軽量で、サスペンションの性能も特筆出来るほど素晴らしいです。
エンジンパワーが凄まじいのに2スト独特のピーキーさも少なく、
低回転でも実用トルクがしっかりあって、
極低速でのエンジンストールしにくさも充分だと感じました。
あと、やっぱり日本のバイクメーカーは信頼性も世界一ですから、
メカニズムに対して絶大な安心感もあります。

そこで、近年私が所有してきた2台のKTM製エンデューロマシン、
KTM 350 EXC-F SIXDAYS (2012年型)と、
KTM 200 EXC (2015年型)との比較インプレをしてみます。

KTMは両車とも「乗りやすさ」と「疲れにくさ」を重視していて、
しなやかな鉄フレームなので、大きなギャップを飛んでガツンと着地した時など、
横方向に少しヨレッっとフレームがしなる感覚があります。
しかし、YZ250Xは非常に剛性が高いアルミフレームなのでヨレる感じがまったくありません。

YZ250Xは基本的にモトクロッサーそのままの車両なので、
乗る前は「サスが硬めなのかな?」と思っていましたが、
全然そんなことはなく非常に柔らかくてしなやかなサスを持っています。

ノーマル状態のサスセッティングも、エンデューロ用として見事にドンピシャに合っています。
YZ250Xは開発ライダーが素晴らしいんですね~。流石です。(^ω^)
通常はノーマルのセットから何も変える必要は無いと思いますが、
私のようにハイスピードコースを走るのが好きならば、
もう少しだけダンパーを効かせてもいいかもしれません。

対して、KTMの場合はいずれもノーマルのサスセッティングではとても走れないです。
フロントがガチガチに固いせいでコーナーでダダダッっと外に逃げるし、
リアは減衰が全然効いていないポヨンポヨンと跳ねるセッティングとなっているので、
ちゃんと前後とも同じぐらいにセッティングし直せば非常に乗りやすくなりますし、
なおかつ格段に速く走れるようになります。
参考
http://sekiai.blogspot.com/2014/08/ktm-exc-f.html

またYZとKTMのシート高は同じぐらいなんですが、
YZはサスの有効ストローク長がKTMの2台と比べて明らかに長い感じがします。
非常にしなやかで細かいギャップをしっかり吸収するだけではなく、
KTMには無いリンク機構を採用していることもあり、
大きな衝撃でも奥で硬くなってしっかり踏ん張るサスなので、
KTMの2台がガツンと底づきする位の激しい着地でも底づき感が全く無いと言う、
まさに究極の猫足感覚を持つ素晴らしいサスペンションになっています。

私の感想ではYZ250Xのサスペンションの性能は、
わたしが持っていたKTMの2台より完全に上だと思います。
ちなみに、YZ250Xと125Xは近年サスが格段に良くなったらしい。

サスストロークが長くてしなやかに良く動き、暴力的なエンジンパワーを持つバイクであるため、
加減速で前後方向の荷重移動がKTMに比べてかなり大きいです。
加速すると前が上がって後ろが沈み、ブレーキングでも盛大にノーズダイブするので、
ペースアップして走った時にKTMと違う荷重移動の大きさに結構戸惑いました。
これは、ちゃんと乗りこなすのに荷重移動の練習をする必要がありそうですね。(^-^;)

KTM EXC(EXC-F)シリーズは純粋なエンデューロマシンです。
まるで市販トレール車のような乗りやすさを持っていて、エンジンも敏感すぎず、
じんわり効くブレーキも滑りやすい路面で非常に使いやすいですし、
ライダーの負担もYZ250Xより少ないため比較的疲れにくく、
獣道みたいな難所のコースを何時間も走るエンデューロに最適なバイクだと思います。
もちろん、エンデューロ選手権での実績も素晴らしいものがあります。
ただしモトクロッサーではないので、大きなギャップやジャンプの着地などは
あまりガツンとならないように抑えぎみに走る必要があります。
乗りやすさと疲れにくさを考慮して、
フレーム剛性もわざと落としてあります。

 

YZ250Xは、純モトクロッサーを少し乗りやすくセッティングしなおしたバイクなので、
ほぼモトクロッサーそのまま。ですからハイスピードのコースで素晴らしい速さを発揮します。
もちろん山を走るエンデューロで使っても優勝を狙える戦闘力がありますが、
キャブのリセッティングでフルパワー化して全開で走ると強烈に速いバイクなので、
ライダーの技術や体力はそれなりに高いものが要求されるでしょう。
(キャブがノーマルセッティングのままだとパワーはそれほどではないです)
ブレーキもKTM EXC(EXC-F)シリーズよりガツンと強力に効きますし、
エンジンの反応も非常に鋭く、スーパークロスの大ジャンプも問題なく飛べるバイクです。

例えばこのような走り↓は、KTMのエンデューロマシンではとても出来ませんね。(^-^;)

ただしKTMでも純モトクロッサーの250 SXになるとリンク式サスになりますし、
EXCシリーズとはまた違ってくるのでしょうね。

YZ250Xは、少なくとも私が今まで所有してきた中では、
間違いなく最も優秀なオフロードバイクだと断言できます!(゜▽゜)

私は、スピードが出るモトクロスコースを
爆走したりジャンプを飛んだりして遊ぶのが大好きなので、
今回の買い物はベストチョイスだったと思います。(^ω^)

[オマケ] YZによるフリースタイルモトクロス

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YZ250Xを買って2回めの走行となりました。(^ω^)

セッティングもバッチリ決り、フルパワーで開けていけますので非常に楽しいです。
と言うか、このバイク速すぎ!!  こりゃもう最上級者向けですね。
「このジャジャ馬めぇ~おとなしくしろ!」ってホンキで思ったぐらいです。(笑)

ギャップを通過するため少しフロントを上げたい時に、
今までと同じ調子でアクセルを開けると竿立ちになりそうになります。
山道を走るエンデューロのために燃調を濃くして、デチューンして発売したいメーカーの気持ちも良く分かりますね。(^-^;)

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YZ250Xのことですが、前のブログに
「パワーはそれほどでもない。誰でも乗れる。」とか、
コメントでも「過激な姿ですが、拍子抜けする」って書いてしまって、すみませんでしたぁー!
走ってる時にどう考えてもキャブセッティングが濃すぎるな~って思っていましたが、
今回全部やり直してみたら、とんでもない速さに激変しましたぁ~!.・°°・(>_<)・°°・.

あれ?そう言えばKTM 200 EXCを買った時も同じようなこと言ってたな・・・(・_・;)

セッティング前はずっとチョークを引っ張ったまま走ってる感じで、
低速でずっとブスブス言ってるし、アクセル開けてもすぐにパワーが出ないし、
タンクに入れたガソリンもKTM 200 EXCの倍以上のスピードですぐ無くなりました。
もしかして、これって慣らし運転用のセッティングなのか?(^-^;)

ジェットやニードルを調整して、
低回転から高回転までパリッと完全燃焼するようにやり直したら、
まあ~速いこと速いこと!ビックリしました。w(@。@;)w
1~2速で全開にするとフロントタイヤが浮いたままだし、
3速でもアクセルだけでウイリーします。
舗装路面でもホイルスピンが止まらないのでアクセル開けらんない。(笑)
これこれ~。このとんでもない過激さこそ、2ストのモトクロッサーなんだよな~。
走っていてワクワクが止まんないよぉ~。(゜▽゜)

今回行ったセッティングは以下の通りです。
————————————————-
メインジェット  #178を、#162へ
パイロットジェット  #50を、#35へ
ニードルのクリップ  上から2段めを、上から1段めへ
エアスクリュー  1と1/4回転戻しを、2と1/2回転戻しへ
————————————————-
ちなみに、オイルはMOTUL800 2T OFF ROADと、MOTOREX CROSS POWER 2T
オイル混合比60:1 標高は約100mの土地でセッティングを行いました。

もちろん走る環境・乗り方・混合オイル・標高によってセッティングは異なると思いますし、
フカフカの砂地で全開を続ける人とか、延々全開で坂を登ったりする人は
このセッティングでは薄すぎてエンジンを壊す可能性もありますので、
試す場合はあくまで自己責任でお願いします。

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やっと完成しました~。(^ω^)
後付けで保安部品を付けた不自然さも無く、なかなか良い出来じゃないでしょうか。

ヘッドライトはaliexpress.comで1200円ぐらいで売ってるやつ。
ミラーは、ナポレオン ラジカルミラーのシャフトを短く切って逆さに使っています。
ミラーホルダーはキタコ(KITACO) ユニバーサルミラーホルダーです。

メーター付属してきたステーがゴツくて邪魔なので、
カーボン板を切り出してメインスイッチと一緒にトップブリッジに両面テープ+ビス留め。

電源の単三エネループは、ライト後ろにジャックを付け
ラジコン送信機用の充電器を繋ぐと簡単に充電できるようにしてみた。
ノーマルに見えるシートは、いつものように中身はふんわり低反発ウレタンに入れ替え

さて、さっそく走りに行きましょう~。(゜▽゜)ワクワク
ピカピカの状態はこれで永遠に見納め~。(^-^;)
ウェブアルバムの下の方に走る前の写真を加えておきましたので、
興味がある方はご覧ください。
https://photos.app.goo.gl/V8hN75HY5Lp5yaJX7

冷間時エンジンをかける時には、私はいつもチョークを引っ張って
2速に入れてバイクを前後に10往復ゆすり、混合気をエンジン内に送り込んでおきます。
こうしておくと必ずキック一発で始動しますからね。
新車のYZ250Xも当然キック一発で始動!(゜▽゜)

慣らしの時のオイルは、エンジンに優しい(と思われる)MOTUL800 2T オフロードです。
AMSOILドミネーター広島高潤Dirt Pro-1等、
あまりシャバシャバのオイルだと慣らし中はちょっと不安がありますからね
MOTUL800はトロッとしていて、音を聞いていてもエンジンの保護感は一番あります。

メーカー指定の慣らしは1時間です。あっという間に泥だらけ。(^-^;)
初ゴケの儀式も無事完了しましたぁ(笑)

純粋な2スト250ccモトクロッサーに乗るのは、
1992年式CR250R以来なので暴力的な乗り味を覚悟していましたが、
乗ってみて分かったのはKTM 200 EXC同様に非常に乗りやすいバイクだと言うこと。
YZ250Xに荒々しいモンスター感は無く、おそらく誰でも乗れます。

昔の60馬力近いと言われていた2スト250ccモトクロッサーは
呆れるほどパワーがあって、
アクセルを開けると瞬時にフロントが上がるので、
上体をかぶせて押さえつけるように乗るようなバイクだったし、
ウイリーぐらい普通に出来る人じゃないと乗れないバイクだったのですが、
YZ250Xはガバっとアクセルを開けてもフロントがほとんど上がらない。
パワーもKTM 200 EXCよりちょっとあるかな~?ぐらいに感じます。
ただし、本気で走ればKTM 200 EXCより
確実に速く、
車体もサスも素晴らしいので、実力は相当なものを持っているはずです。

今後は、細かいポジションやセッティングを煮詰めて、
自分のマシンに仕立てていこうと思います。(^ω^)

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時間を見つけてYZ250Xの配線作業をやっていますが、
元々入るスペースが無いバイクに電装品や配線をなかば無理やり押し込まなければならないし、
色々なメーカーの部品をかき集めて組もうとしている関係上、
配線の色も合わないしコネクターでポン付け出来ないことも多く、
テスターで調べてハンダ付けしたり、ギボシを取り付けたり、
取り付けステーもいくつか自作する必要があるし、色々大変です。(^-^;)

YZの点火系からそのまま電源を取ると、エンジンの調子が悪くなるらしいのでそれは避けたい。
社外品の強化ジェネレーターを組み込む手もありますが、
回転抵抗になるのかそれなりにパワーダウンはするらしいので、
やはり充電式にすることにしました。

バッテリーは充電式の単3エネループ8本です。
アルミ板を曲げてシート下のフレームに引っ掛け、
マジックテープで電池ボックスを貼り付けて、上からバンドで縛ってあります。

灯火系はすべて省電力のLEDにしてあるので、
河原の往復(約40分)だけ持てば良い私の使い方ではこれでも十分だと思われますが、
もし足りないようでしたらリチウム系のバッテリーを導入するかもしれません。

モトレッド EZ電装キットのハーネスを使いますが、ホームページにある配線図を見ても
ヘッドライトスイッチから来ている3本の配線をどう繋ぐか指示されていません。
ネットで同様の作業をしている人のブログを見ても、
ヘッドライトをどう繋ぐか分からなくて困っている人がいるようです。
そこでヘッドライト部分を加えた配線図を描いておきましたので、参考にしてください。

ちなみにこの配線ではバッテリー直なので、
メインスイッチに関わらずライトスイッチでヘッドライトが点灯する仕様です。

とりあえず、灯火類の配線は完了。全部きちんと点灯します。
メーター取り付けも完了し動作OK、ホーンも鳴ります。
走れるようになるまでもう少しです・・・。(゜▽゜)

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このグラフィック、メッチャかっこいいですね!!(゜▽゜)

完成写真が無かったので、出来上がりのイメージを知らずにデカールを買ったんですが、
全部貼り終えて組み立てたら、あまりのかっこ良さに自分でビビった・・・。(笑)
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/dsk2t?sid=dsk2t&p=%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF&auccat=26318&va=%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF&b=1&n=20&mode=1&anchor=1

おそらく中国製ですが、品質は大変良いですね。
気泡が入らないように霧吹きで水をスプレーしてから貼りました。

かなり厚手なんですがビニールっぽい材質で出来ているようで、
ドライヤーを当てると結構柔らかくなり、ある程度の三次曲面にも貼れます。

ただ、プレッシャーも感じます。
こんな目立つマシンに乗ってトロトロ走ってると、結構恥ずかしいかもしれんぞ・・・。(^-^;)

YZ250XのアルバムにRedBull仕様の写真も加えておきました。
https://photos.app.goo.gl/V8hN75HY5Lp5yaJX7