ベンツCクラスの空力実験(その1)カナードとアルミテープ
メルセデス・ベンツCクラスも空力実験をしてみました。(^ω^)
まず、プリウス用に作っていたカーボンカナードをガムテープで貼り付けてみました。
バンパーのRと合わないのでCクラス用に作り直さないとダメですね。(^-^;)
Cクラスはもともと直進安定性が素晴らしいので、
あんまり効果を実感出来ないだろうと思っていたのですが、
高速道路を走ってみたところ驚くほど良く効きました。(^ω^)
80km/h以上では直進性が格段に向上するのが体感できます。
これは誰が試してもハッキリ効果が判るでしょう。
まるで車に垂直尾翼を付けたような絶大な効果があります。
車が自動的に真っすぐ走っていくみたいな大変気持ち良いフィーリングになります。
Cクラスはプリウスに匹敵する優秀なcd値を持っていることでも分かる通り、
メルセデスが徹底的に空力を煮詰めたボディ形状なのですが、
まだ向上の余地があることに驚きました。
同じものを後部にも付けてみました。
プリウスで試した時は、空気抵抗が減り操縦安定性も良くなって
大変良いフィーリングが得られたので、
Cクラスでも当然良くなるだろうと思っていたのですが、
空気抵抗が増加して良くなかったです。操縦安定性も変化無しです。
デメリットしか無いのでこれは付けない方が良いですね。(^-^;)
プリウスのデザインは後端部は鋭角に処理されていて、
Cクラスは丸みがあるので効果が無いのはそのせいかも?
さて、巷で物凄く話題になっているアルミテープを私も実験してみました。
車に使われている樹脂製品やガラスなどにアルミテープを貼って、
静電気を逃して空力を良くすると言う、トヨタの国際特許のアイディアです。
http://www.automesseweb.jp/2016/09/24/10977
国際・国内特許データベースより トヨタの該当原文
https://patentscope2.wipo.int/search/ja/detail.jsf?docId=WO2015064195&recNum=1&maxRec=&office=&prevFilter=&sortOption=&queryString=&tab=FullText
正直言って、この実験はあまりやりたくなかったです。(^_^;)
なぜなら、このようなオカルト的なパーツの効果があることが分かった場合、
私が長年やってきた空力に対するインプレッションの信憑性が
大きく失われると思ったからです。
まあ、でもちょっと興味があるのでとりあえずやってみましょう。
多分効果は無いと思うけど・・・。(笑)
まずステアリングコラム下に貼り付けてみました。
さっそく走ってみますが、なにも変化は感じません。
走行中に付けたり剥がしたり何度も実験しましたが、やはりなにも変化無しです。
アルミテープの糊が伝導性じゃないのがいけないのかな?と考え、
裏返して押し付けてみましたが結果は同じでした。
ね~、やっぱり思った通りこんな物貼り付けても効果は無いよねぇー・・・。(^-^;)
今度はフロントバンパーの横に貼り付けてみました。
導電性を考えてアルミテープを一部折り返して、
直接バンパーにアルミ部分が触れるようにしてあります。
これで走ってみましたが、なんか微妙に変化がありました。
フロントのフラフラ感がなんとなく少なくなっているようです。o(^-^)o
これを文章にするのは難しいのですが、
雑味が無くなってスッキリした運転フィーリングになる感じ。
かなり微妙なので5分ぐらい運転すると慣れてしまい、なにも感じなくなりました。
何度も付けたり剥がしたりして実験しましたが、
たしかにアルミテープを貼り付けた方がスッキリ走るようになり、
微妙な効果があるのが確認できました。
次に後ろのバンパー左右に貼り付けてみました。
今度は空気抵抗が少し減ったようです。
操縦安定性の影響は特に感じられませんでした。
次はフロントガラスの下です。
走ってみてビックリ!(゜▽゜) これはかなりの効果があります。
走行中の微妙なフラフラ感が明らかに少なくなっているのが体感出来ますし、
まるで雑味の無い綺麗な空気の中を走っているみたいに
気持ち良いフィーリングになりました。
こんなに良くなるなら是非貼り付けたままにしておきたいですね。(^ω^)
今回の実験ではこれが一番効果が感じられました。
車の形状はさまざまなので、アルミテープを貼り付ける最適な場所と
その効果の大きさにもそれぞれの車で違いが出てくると思います。
もしかしたら、ステアリングコラム下が一番効果がある車もあるのかも・・・? (^_^;)汗
アルミテープで静電気を減らして空力を安定させる方法は、
空気抵抗増加などデメリットが何も無いので、
車のあちこちに沢山付ければ付けるほど良くなるような気がします。
トヨタ発表のアルミテープの配置図(国際・国内特許データベースより)
どうやら、最適な部分に貼り付けると高速時のリフトも抑えられるらしい。
トヨタの車両技術開発部 主幹 山田浩次氏によれば、
ニュルブルクリンクでLFAのアルミテープ装着車、非装着車で
タイムアタックすると1周あたり7秒近く変わるのではないかと言われています。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1021904.html
空気が流れるダクト類に貼り付けるのも良いらしいですね。
あと、テープを切る時は尖った部分を沢山付けると静電気放電に良いらしいので、
私はギザギザに切れるハサミで切りました。
ただ、黒い車にアルミテープを貼るとかなり目立つので
貼り付けたままにしておくのはちょっと抵抗があります。
黒く塗装したいけど塗装するとダメらしいしね。(^-^;)
材料費も安いし簡単なので、皆さんも是非やってみると良いと思います。o(^-^)o
その2 はこちら
http://sekiai.blogspot.jp/2016/11/c2.html