ウェーバーキャブの2次エアー吸い込みによる不具合

私のセブンは、コーナーのクリッピングポイント通過時などで、
高回転のままアクセルをパーシャルにした時に
ガスが薄くなる症状が出ていました。

スロットルを閉じ気味&エンジン高回転という時は負圧が最大なので、
2次エアーを吸っている可能性があると判断し、
パーツクリーナーをキャブの各所に吹きつけてテストしたところ、
スロットルシャフトの所から2次エアーを吸っているのを発見しました。

YouTubeにあるこちらの動画と全く同じ症状です。
http://www.youtube.com/watch?v=vGaYCKclWjA

早速キャブを外して点検します。
ベアリングを外すとオイルシール状の部品(Oリング)が見えますね。

よく見ると、明らかに斜めにはまってましたし、
向きが左右で違っていて内向きだったり外向きだったり、
すっごくいい加減な仕事をしていますね。
これじゃエアーが入るのは当たり前・・・。(^_^;)

日本人のメカニックは多分こんなにいい加減な仕事をしないと思うので、
始めからこの状態だったのかもしれません。
さてはスペイン人のしわざだな?(笑)

と言うことでピックを使ってリングを外し、テクニカルトートさんで部品を調達して
ちゃんとエアーが入らない向きに入れ、
ベアリングのグリスアップもしてキッチリ組み直しました。

早速乗ってみましたが、非常に調子が良いです。(^ω^)
高回転のパーシャルでもギクシャクしなくなりました。

ただ、まだパーシャルで少しパワー感に欠けますね。
アクセルを閉じているのにパワーが無いという表現はちょっと変ですが、
パーシャル時に力無く惰性で回っているような雰囲気があるので、まだ少し薄めのようです。
次回は油面とミクスチャーを調整してみようと思います。

———-追記——————————–
ウェーバーキャブは種類が色々あるので、
この部分の構造が違うものもあると思います。
ミニなどキャブが1個の車の場合は、キャブを降ろさずに作業できると思います。

ラバーシールの値段は一個650円でした。
ベアリングの外し方ですが、私のウェーバーはシールドベアリングじゃありませんでしたし、
クリアランスもそこそこあったので、ラジオペンチでつまんで簡単に外すことが出来ました。

シールドベアリングの場合は、ネオジウムマグネットなど
強力な磁石で吸い付ければ取れるかもしれません。
あるいはベアリングと同じぐらいのワッシャーに糸を巻きつけて、
エポキシ接着剤を少量つけて、硬化後に引っ張るなどの方法が考えられます。

無理な場合は、シールドカバーを壊してラジオペンチで摘むしか無いでしょう。
ベアリングの値段は530円なので壊しても大丈夫です。
シャフトにバリがあり引っかかって取れない場合は、
平ヤスリで数回こすれば簡単に取れます。