KTM 1190 RC8Rを試乗してみた

お台場で輸入二輪車の試乗会があったため行って来ました。
お目当ては、なかなか試乗する機会がないKTM RC8Rです。

他にもMVアグスタF3など試乗したいバイクが色々あったんですが、
朝一で並んだにもかかわらず、あっという間に
まる1日分の予約が埋まってしまったため、試乗は1台しか無理でしたね。(^_^;)

私はKTM製のエンデューロレーサーである350 EXC-Fを購入して
その舌を巻く高性能ぶりに大変驚いたので、
KTM製スーパースポーツはどのようなバイクなのか以前から非常に興味がありました。
ちなみにKTM 1190 RC8Rは、2011年のIDMドイツスーパーバイク選手権
シリーズチャンピオンを勝ち取った実力を持つバイクです。
http://www.ktm-japan.co.jp/ktm-orange-blog/?p=5068

平面と直線を組み合わせたデザインは大変個性的でカッコいいと思います。
テールカウルが大変高い位置にあるのでまたがるのにちょっと気を使いますが、
リッターSSとしてはトップクラスに軽い車体なので取り回しは大変楽です。
前傾がきつすぎること無くハンドルの角度もちょうどいい感じで、
ポジションも非常に良いです。

拍子抜けするほど簡単にかかるエンジンや、その乾いたエンジンノイズは、
私が持っている350 EXC-Fにも良く似ていて、
「あぁ、KTMっぽいな~」と思いました。

クラッチを繋ぐと、なんのストレスも無くKTM RC8Rは走り出しました。
2気筒であるにもかかわらず低速でも全くギクシャクしないです。
1500回転でも走れます。これには驚きました。
直進安定性も良く、カーブを曲がる時も変な癖は全く無いです。

事前に読んだネットのインプレ通り、非常に乗りやすいバイクですね。
これなら多分免許取りたてでも問題なく乗れるんじゃないかと思います。
KTMのバイクは超高性能なモデルでもライダーに大変優しい特徴がありますね。

ちなみに、これと正反対にあるのがDUCATI 1198ですね。(笑)
DUCATI 1198と言うバイクにはライダーへの優しさは1ミリたりともありません。(^_^;)
乗れるもんなら乗ってみろ!曲げられるもんなら曲げてみろ!という感じですね。
1198の場合それが非常に魅力的なんですけどね。

KTM RC8Rで特筆すべき点はライディングの自由さです。
ライディング中にどんな挙動でも受け入れられるようなフィーリングがあります。
このバイクであれば、ガンガンウイリーしても
たとえ立ち上がりでパワースライドしたとしても
完全にコントロールできるような気がしてきます。
実際、試乗パレード中にフロントを上げてみようと思ったほどです。(笑)

どのような設計をすればこのようなフィーリングが得られるのかは
私にはちょっと分からないのですが、
まるで優れた設計のオフロード車に乗っているような自由な感覚です。
モタードにカウルを付けてSSバイクに仕立てた感じでしょうか。
これを狙って設計したのであれば、
KTMと言うメーカーは本当に凄い実力を持っていると思います。

名チューナーがチューニングした車は
素晴らしいパフォーマンスを持ちつつ大変乗りやすいと聞きます。
きっとそんな感じなんでしょうね。

KTM RC8Rは想像以上に素晴らしいバイクでした。(^ω^)
私は多くの大型車を試乗したことがありますが、KTM RC8Rは3本の指に入ります。
特にライディングの自由さにおいては世界最高だと思います。
ただ一般のライダーでこの特性を見抜ける人はあまり多くないかもしれないのが残念です。
この性能でイタリア車みたいな艶やかな色気が加われば、
更に魅力的なバイクになるかもしれませんね。

動画はこちらです。

オマケ。MVアグスタF3のアップ

バイク

Posted by sekiai