アウトランダーPHEVに試乗したのでインプレ(゜▽゜)
さて、次期車選定のための試乗をして行くことにしましょう。
候補のPHEVのうち、まずは三菱アウトランダーPHEVです。(^ω^)
スペック
2359cc 横置き4気筒16バルブ128ps+モーター4WD 重量1910kg 中古価格250万円~
燃費49.9km/L EV航続距離45km
なにかと叩かれてすっかり元気の無い三菱ですが、
アウトランダーPHEVは非常に評判が良くて、数々の賞の受賞歴がありますね。
普段はEVで走りエンジンは基本的に発電用ですが、高速道路では動力が繋がるそうです。
運転席に乗り込んでみると、インテリアもなかなか上質感があっていい感じだと思います。
どことなく、スカンジナビア・デザインのボルボをお手本にした雰囲気がありますね。
基本が電気自動車なので当然ですが、
メインスイッチを押してもエンジンがかかることは無いので、無音のままです。
そのままアクセルを柔らかく踏むと、アウトランダーPHEVは滑るように走り出しました。
そして通りに出てすぐにこの車が理解できました。これはいい車です!(゜▽゜)
非常に上質感のある滑らかな乗り心地で、物凄く静かに(と言うかほぼ無音で)走ります。
走行音動画がYouTubeにアップされていますが、本当にこのまんまです。
本当にいい車です。(^ω^) シャシーの出来も良く直進性も良いですし、
ステアリングの精度も非常に高くミリ単位の僅かな入力にも正確に反応しますし、
回生ブレーキなどの操作系にも変な癖もなく、乗り心地も素晴らしく良いです。
細部まで非常に丁寧に作り込んだ車だと言う事が良く分かりますね。
なんでもランエボの開発者が携わっているらしいですね。流石です。(゜▽゜)
サスペンションのアームも充分長いので、
ストロークしてもジオメトリ変化が少ない良い足回りとなっています。
実際にオフロードや雪道を走ったわけではないですが、
パジェロやランエボで培った4WD技術はこの車にも生きているはずです。
ただブッシュは国産乗用車の常で、極端に柔らかいセッティングになっています。
(ちなみに、日本車は世界一ブッシュが柔らかいと私は感じています。)
直進中にハンドルを小刻みに左右に振ってみると、
ボディがヨー方向に大きくグニョグニョ揺れる挙動を見せます。
バランスボールの上に重たいボディが乗って走行しているフィーリングですね。
このあたりがちょっと自分好みではないのが残念ですが・・・。
ヨレはすぐに収束するので、この車に関してはあまり不快ではありませんので、
街乗り用の車としておとなしく使うのでしたら、あまり問題にならないでしょう。
ただ、高速道路のカーブにギャップやうねりがあったり、強い横風に煽られた場合は、
外乱によりブッシュがたわんでリアタイヤが勝手に向きを変えるので、
ハンドリングに不安感を覚える人がいるかもしれません。
アウトランダーPHEVは、
1000万円級のランドローバー・ディスカバリーに匹敵するとまでは言いませんが、
値段が半分の車としてはかなり凄い所まで到達している車だと思います。
コストに不利な、非常に複雑な四駆ハイブリッドシステムを採用していますし、
値段の高い大容量バッテリーを沢山積んでいることを考えると、
とてもこの値段で買える車ではありません。
ですから、コストパフォーマンスは物凄く高いものがあります。
運転中は終始「凄い!凄い!(゜▽゜)」と連発しながら大興奮で試乗を終えました。
同乗したスタッフさんはドン引きしていたかもしれません。(笑)
正直アウトランダーには全く期待していなかったんですが、
車の出来に鳥肌が立つほど感動しました・・・。(^-^;)
数々の不祥事により、叩かれ続けて元気の無かった三菱ですが、
実はこんなに素晴らしい車を作っていたことを非常に嬉しく思いました。(゜▽゜)
ただデザインを学び、モーターショーのコンセプトカーを作る仕事をしていた私としては、
車の凄さとデザインがまったく釣り合って無いのは非常に残念に思います。
これほど未来的で先進テクノロジーを満載した車なのに、
デザインがあまりにも「ごくごく普通の乗用車」すぎる感じがします。
こんなに凄い車なのに街を走っていても誰も見向きもしないし
知名度も低いのは、あまりにも勿体ないと思うんです。
中身は今の3倍は売れてもいいぐらい良い車なんですよ!
非常に先進的な乗車フィーリングを持つので、
本当はこんなビシッとした未来的なデザイン↓で売り出すべきだと思います。
アウトランダーPHEVに乗ってみると、
三菱の設計開発、あるいはテストや制作に携わるスタッフさんたちが、
情熱を持って最高の車を作ろうと一生懸命努力していることが良く分かりました。
もちろん、三菱のディーラーのスタッフさんも大変親切でしたし、
サービスのメカさんも一生懸命働いています。
三菱の販売台数が5分の1に転落してしまった原因は、
やはり現場の人間ではなく経営陣の問題なのでしょうね・・・。