インプレ(レビュー),

「インプレッサ WRX」は
近年「スバル WRX」という名前になったらしいですね。
全然知りませんでしたよ~。(^-^;)

スバル WRXは昔からの硬派なマニュアル車の「WRX STI」と、
一般向けにアイサイト付きオートマ車の「WRX S4」の2種類があります。

エンジンも異なり、エンジンがSTIは高回転型で、S4がトルク型。
パワステもSTIは油圧式で、S4は電動式。デフなど他にも色々違う。

今回試乗したWRX S4 tSは、
スバルのレース会社であるSTIがS4ベースで作った特別なコンプリートカーで、
NBR(ニュルブルクリンク)CHALLENGE PACKAGE仕様です。

スペック
2000cc水平対向DOHCターボ 300PS 四輪駆動 重量1550kg 5,292,000円

いかにも良く走りそうなスタイルがカッコいいですね。
ウイングなどのエアロパーツも、ファッション的なものじゃなく
翼断面形状を見てもレースからフィードバックされた本物感があります。
コックピットに座ってもワクワク感は同じで、走りに対する期待が高まります。

CVTなので発進に難しい部分は無く、普通の乗用車と同じように走り出せます。
走行中の剛性感は本当に素晴らしいです。日本車では一番かも?
非常にガッチリした剛性の高い車体に引き締められた硬めの足回りで、
ゴツゴツ感はありますが攻めた走りでもロールはほとんど感じることが無く、
4輪の接地感も素晴らしいです。
直進性も日本車とは思えないほど非常に良好。(゜▽゜)

ボクサーエンジンは300PSあるので、ガバッと踏み込むと結構な速さを見せます。
公道で遊ぶのならパワー不足は感じないでしょう。

車全体の硬質な運転フィーリングや、
ハンドルの肌触りや細さもポルシェに驚くほど良く似ています。
多分、かなりポルシェを意識して作ってるんじゃないかな?

これは世界的に見ても「一流のスポーツカー」と言って良い車です。
運転フィーリングはニュルで鍛えられた本物感をビシバシ感じます。
スバルWRX STI NBRチャレンジによるニュルブルクリンク24時間での
2年連続クラス優勝は伊達じゃないですね。(゜▽゜)

ただ、いくつかの欠点もあります。
まずネットのインプレでもあったんですがアクセルは軽すぎますね。

あと、やっぱり変速がCVTなのが残念。
例えば全開でコーナー進入してブレーキングのためアクセルから足を離すと、
エンジン回転が落ちる前にギヤが高速側に勝手に切り替わって一瞬「グン」と加速してしまう・・・。
また、立ち上がりでアクセルをガバッと踏んでエンジンが吹け上がっても、
金属ベルトが低速側に移動するまで車が加速しないといった現象があります。

もちろんマニュアルモードで乗ればそれなりに走れますが、
やはりマニュアル車であるWRX STIの方が、
アクセル操作にダイレクトに車が反応するので運転が楽しいと思います。

電動パワステの癖はなるべく消してありますが、
まだ少し残っているようでハンドル操作は重めで少々戻りが悪い感じです。
なんかちょっと動きが渋いようなフィーリング。
これも油圧式のWRX STIの方がフィーリングが良いでしょう。

ステアリングギヤ比は少し大きめですね。
おそらく一般向けにしてあるのだと思いますが、
自分としてはBMWやCクラスと同じぐらいクイックな方が好みです。

細かい所は色々ありますが大変良い車です。
シャシー性能にも素晴らしい本物感があります。
これほど真面目に走行性能に取り組んで作った車が日本にもあったんですね~。
スバル車が大好きになりました。(゜▽゜)
これなら欧州車にも全然負けてないです。
「日本車もやれば出来るんだ!」と感じなんか凄く嬉しくなりました。

WRX S4は、WRXの素晴らしい走りは欲しいけど免許がオートマ限定だとか、
アイサイトの運転支援システムも欲しいと言う人にはオススメのスポーツ車です。
走りに徹する人なら、やっぱりWRX STIの方を選ぶべきでしょうね。

ボクスター・ケイマンあたりとの対決が見てみたいですね。
おそらく4WDのトラクションを武器に、かなり良い勝負をすると思います。(^ω^)

参考ビデオ

インプレ(レビュー),

新型Eクラスのステーションワゴンがリリースされましたね。
さっそく試乗してみましょう。(^ω^)

新型Eクラスは以前E200を試乗したことがありましたが、
今乗っているCクラスから買い換えるほどでは無いと感じたので、
今回の試乗は上級仕様である
E400 4MATIC STATIONWAGON EXCLUSIVEにしてみました。

スペック 3500ccV6ガソリンエンジン(333ps)4輪駆動 1050万円 重量不明(セダンは1880kg )

E400のサスペンションには「エアボディコントロール」と呼ばれる
特別な技術が採用されています。
これは、エアサスペンションに電子制御ダンパーを組み込み、
たえず路面状況をモニターしながら最適の制御を行う仕組みらしいです。

相変わらずふんわり心地の良いシートに座ると、
Sクラス同様のグラスコックピット化された景色が広がります。
インテリアは大変上品で洗練されたデザインだと思います。

シフトをDに入れアクセルをやんわり踏み込んで静々と走り出します。
タイヤが動き出した瞬間にE200をハッキリと超える上質感があるのに気が付きました。
そのまま通りに出てスピードを上げますが、素晴らしい上質感です。

E400は、メルセデスのフラッグシップであるSクラスに匹敵するどころか、
もしかしたら超えているかもしれないと思えるほど滑らかな乗り心地を持っています。
トレッド幅の違いでSクラスの方がシッカリ感があると言うか
「強い車に乗ってる感」が少し上回るぐらいで、乗り味の良さは甲乙つけがたいです。

3500ccV6エンジンと4輪駆動のため重めになっている車重も
乗り心地に良い影響を与えていると思いますが、
E200とE400がここまで乗り心地が違うとは思っていませんでした。

路面の凹凸でも車体は動かずタイヤだけが上下して走っている感じです。
基本的に大変柔らかいサスペンションですが、
左右に振ってみてもグニャグニャで腰砕けみたいな感じは無く、
接地感もしっかりあってとても安心できる走行フィーリングです。

もちろんスポーツモードに切り替えれば
攻めた走りのためにダンパーを強くすることも出来ます。
エンジンは333psあるので、アクセルをガバッと踏み込むと結構な速さで加速します。
普段使いでパワー不足を感じることはまず無いでしょう。

おそらく峠でもかなりの速さを持っていると思いますが、
コンフォートモードの乗り心地があまりにも魅力的なので、
スポーツモードで走る気にはなりませんね。(^-^;)
自然とマナー良く運転しようという気にさせてくれる車です。

E400、大変気に入りました。(゜▽゜)
新車は高すぎて買う気にならないですが
メルセデスの中古車は数年ですぐに安くなるので、
もっと年齢を重ねたらアガリの車として
SクラスかEクラス(E400)の中古車を所有したいですね。
どちらも素晴らしく魅力的な車です。

参考ムービー

インプレ(レビュー),

ポルシェセンターが試乗会をやっていたので、
911カレラSに乗ってみることにしました。

以前ミッドシップのボクスタースパイダーに乗って素晴らしさに感動したことはありますが、
リアエンジンの911に乗るのは初めてです。(^ω^)
RRの車ってどんなフィーリングなんだろう?

スペック
水平対向6気筒3Lツインターボ RR駆動 2981cc 420PS 1450kg 15,841,000 円

シートはスポーツカーらしく適度にタイトで、
やや細身のステアリングも握りやすく大変操作しやすいポジションです。

キーをひねると「ウヮン!」という勇ましい音とともにフラット6は目覚めました。
シフトをDポジションに入れて少しアクセルを吹かすと、
特に発進に気を使うことも無く乗用車のように非常に滑らかに走り出します。

通りに出てすぐに今までに経験したことが無い違和感を感じました。
リアがユラユラ揺られます。
きっとこれがRRの挙動なんでしょうね。(^-^;)

しばらく直線をゆっくり走りましたが、
やはりリアの揺れに凄く違和感を感じてしまい、
そのうち車酔いのように吐き気を感じ気持ちが悪くなってきました・・・。
沢山の911ファンの皆さん、ほんとすみません!・・m(u_u)m・・
言っておきますが911は悪くないです。
これは自分の体質の問題だと思います・・・。
ミッドシップのボクスタースパイダーではこんな症状は出ませんでした。
と言うか、自分で車を運転していて酔ったのは生まれて初めてです。
本当にビックリしました・・・。

振動を抑えるため、柔らかめに設定されている
エンジンマウントのせいもあるかもしれません。
おそらく路面のギャップやうねりを通過するたびに、
リアのオーバーハングに積まれた重いエンジンが揺すられ、
それによってリアが小刻みに左右に振られているのだと思います。

この程度の揺れはあまり気にしない人がほとんどだと思いますが、
私は以前からリアのブッシュの硬さを盛んに気にしていることでも分かる通り、
リアの動きに非常に敏感なタイプなので、症状が極端に出たのだと思います。

さて、車酔いは我慢してインプレを続けましょう・・・。(^_^;)

リアエンジン車なのでハンドル操作にはフロント荷重の軽さを感じます。
コーナーリング時にはフロントに十分荷重をかけてから曲がる必要があるでしょう。
ハンドリングはドイツ車らしく非常に緻密で正確。

直線で強いブレーキングを試してみましたが、
いきなり強くブレーキをかけるとわりと簡単にフロントタイヤがロックします。
これもブレーキングの初期にじわりと踏んでフロント荷重をかけてから、
本格的なブレーキをかけるべきでしょうね。

アクセルをガバッと踏み込むと、「クォォォーン」と言う
エンジン音とともにシートにギューっと押し付けられ強烈な加速Gがドライバーを襲います。
420馬力ですが、重量が軽いため実質500馬力クラスと同等の加速だと思います。
とは言え、振動も無くエンジン音も控えめのため、刺激はやや少なめ。

911はRRによるリアタイヤのトラクションと、
速く走る機械としての完成度は非常に高い車だと思います。

参考ビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=khRFKFs4Ebo

今回の試乗で、自分は911に乗ることが出来ない体質だと
言うことが判明してしまいました・・・。
直線をゆっくり走っている時でさえ酔います。
あまりにもショックで目の前が真っ暗になりました。
あんなに憧れていた911だったのに残念です。(T-T)

試乗を終えた後はしばらくグッタリしていましたが、
ディーラーのテーブルに置いてあったチョコレートを食べたら
吐き気は少しだけ良くなりました。(^_^;)

インプレ(レビュー), ベンツCクラス,

7シリーズはBMWの最高峰の高級車でありフラッグシップです。
ライバルはメルセデス・ベンツSクラスとなりますので、
以前試乗したことがあるSクラス(S300h Exclusive)↓と比較しながら書きたいと思います。
http://minkara.carview.co.jp/userid/687338/blog/38459762/

スペック
4.4リッター V型8気筒DOHCツインターボ 450ps 重量 2140kg 16,590,000円(ロングボディ車)

ドアは超高級車らしい重厚感があり「ドン」と閉まります。
木目があしらわれた室内を見渡してみるとデザインはかなり渋めの雰囲気。

車のインテリアと言うより超高級な家具に近く、シートも本皮のソファーのようで、
まるで大企業の会長の家と言った雰囲気があります。
こういうのが好きな人には多分良いと思いますが、
ちょっとおじさんクサイかも・・・シートが茶色いせいもあるのかなぁ~?
白とかだとまた違って見えそうですけどね。
個人的にはSクラスのインテリアの方が洗練されたオシャレさがあって好みです。

あと、グリルはもうちょっとカッコ良くして欲しい・・・。

走行フィーリングはかなりゆったりしていて、
道路を走っている感じをなるべく車内に伝えないようにしているようで、
静粛性が高くサスペンションやブッシュは非常に柔らかくて、かなりのふんわり系。
まるでボートに乗っているようなフィーリングで走ります。

ハンドリングもゆったりしていて、中立付近のギヤ比も大きく
ハンドルを少々動かしても車はあまり反応しない感じ。
これは明らかにドライバーズカーではないですね。

走行中ハンドルを小刻みに左右に動かしてみると、
非常に柔らかいブッシュのためボディだけユラユラと左右に振られる挙動が出ます。
こう言う走行フィーリングを持つ車だと、誰かを乗せた時は
Gをコントロールして丁寧に運転しないと酔うかもしれません。

タイヤの接地感もなるべく遮断してあるので、
非常に細いタイヤを履いているような感覚になったんですが、
試乗後に確認したところリアは275と十分太かったです。

多くの人はこのような柔らかい乗り味を[乗り心地が良い」と評価するかもしれませんが、
個人的にはベンツSクラスのようなガッチリした接地感のある乗り味の方が好みです。

また、Sクラスの「非常に強い車に乗っている感」は7シリーズには感じられませんでした。
Sクラスで感じた百獣の王のような感覚が、車のどこから出ているのかは私にもよく分かりません。

試しにアクセルをガバッと踏み込むと、
ちょっと異常とも思えるほどの物凄い加速を見せます!
それもそのはずエンジンはスーパーカー並みの4400ccV8ツインターボ450馬力!
ハッキリ言ってこのパワーは必要無いですよね。(^-^;)
たぶんこの車を買う人は一度もアクセルをワイドオープンにしないと思います。(笑)

色々なインプレを見ても「ベンツSクラスは後席に乗るための車で、
BMW7シリーズは運転も楽しめるドライバーズカー」とよく言われていますが、
実際に乗り比べてみるとまったく逆だったことに私は非常に驚きました。

実際はベンツSクラスの方がタイヤの接地感があり剛性感もあるので運転していて安心できますし、
ハンドル操作にもしっかり反応するので7シリーズよりずっと運転が楽しいです。
乗り比べるとベンツSクラスがドライバーズカーで、7シリーズは運転手を雇って後席に乗る車でした。

ただ今回はロングボディ車でしたから、ショーファードリブンとして
特殊なセッティングになっている可能性もあります。
Mスポーツパッケージなんかだと、まったく違うフィーリングなのかもしれません。

インプレ(レビュー),

またお台場のBMW GROUP Tokyo Bayに遊びに行って来ました。
色々な試乗車に乗ってきましたのでインプレしますね。(^ω^)

まずは640i クーペ M Sportです。カッコいいですね。(゜▽゜)
本当は5シリーズセダンに試乗したかったんですが
ちょうど出払っていたようで試乗車が無くて6シリーズになりました。
6シリーズは5シリーズのクーペボディ版で乗り味は基本的に同じらしいので、
5~6シリーズとしてインプレします。

スペック
3リッター 直列6気筒DOHCターボ 320ps 重量1800kg 11,350,000円

走り出してすぐ分かるBMWらしさ。やはり良い車ですね。(^ω^)
ガッチリした高剛性の車体に優れた足回り。
安定した走行フィーリングと、しっかりとしたタイヤの接地感。

タイヤに直結しているような正確無比なハンドリングは、
1mmの動きでも車体がちゃんと反応するフィーリング。
リンケージの剛性にまで徹底的にこだわって設計しているのが良く分かります。

重量のある車体をキビキビ走らせる十分な出力を持つエンジンは、
BMWの十八番(おはこ)である直列6気筒エンジン。
回転フィーリングに精密感を感じられ、音も「クオーン」と上質感があり
大変気持ちの良いエンジンです。

5~6シリーズは想像した通り、3シリーズの美点をそのまま
上位車種として上質感をアップさせた乗り味でした。
車格の関係で3シリーズの方が若々しくスポーティな感じがあり、
洗練された上質感と重厚感は5~6シリーズの方があります。
どちらも大変良い車だと思います。

640i クーペは値段が1千万円を超えていますが、
高性能エンジンを積んでいるせいでしょうか? 凄く高いです・・・。(^-^;) 
素晴らしい車で欠点らしい欠点は見つけられませんでしたが、
ネックはそれだけですね。(笑)

インプレ(レビュー), ベンツCクラス,

以前試乗したAMG C63はスーパーカー並みの凄いパワーを持つ車でしたが、
公道では扱いきれない強烈なパフォーマンスが手に入る代わりに
乗り心地や静粛性をある程度我慢しなければならない車でした。
C63は日産GTRに良く似た性格を持つ車だと思います。

今回試乗したC43は、過激なスポーツモデルを作るAMGの中ではおとなしめで
公道でも快適に走れるように作られた車らしく、
Cクラスでベストバランスと言われていますので
どんなフィーリングの車なのかとても興味がありました。

スペック
DOHC V型6気筒ツインターボ 367PS 4WD 重量1710kg  880万円

実車を見たのは初めてなんですが、
オシャレでさりげないカッコ良さがあって良いと思います。(^ω^)
C63のような迫力は無いですが個人的には上品で好みです。

コックピット回りは普段乗っているCクラスとまったく同じなので
もちろん違和感は無く、すぐに自分の車のように運転できました。

アイドリングのエンジン音はかなりおとなしめで
C63とは雰囲気がまったく違います。
これなら早朝の住宅街でも大丈夫ですね。
走り出してみてもジェントルな雰囲気は変わらず、
乗り心地も静粛性も通常のCクラス同様で非常に快適です。
普段の買い物とか通勤に使っても何の問題もないです。

アクセルを大きく開けてみると「クオーーン」と言う上品かつ
とても良い6気筒のエンジン音が控えめに聞こえてきます。
振動も無くパワフルで精密感もある素晴らしいエンジンのようですね。
加速力はC63みたいに過激ではありませんが367PSありますから、
普通のCクラスより170kg重いとは言え、なかなかの俊足を見せます。

「AMG C43はCクラスでベストバランス」と言うのは本当だと思います。
AMGであっても、これなら普段の生活でも快適に使えますし、
エンジンも魅力的でサウンドも良く、峠道などでパワフルな走りも楽しめます。
また、4WDなので雪国の人や良くスキーに行く人は、さらに魅力的に映るでしょう。
とても良い車だと思います。(^ω^)
最高のCクラスが欲しい人にはオススメ出来ます。

ただ、値段が300万円ほど高いのがネックですね。
アクセルをそんなに開けないで普通に走っている時は
通常のCクラスとまったく同じ乗り味なので、
加速と排気音を時々味わうために300万円を余計に支払うかと言われると、
「う~ん・・・ちょっと微妙かなー?」なんて個人的には思いました。(^-^;)

参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=gV0D0pmt3xc